【2024年最新】オーラルケアの重要性を徹底解説|セルフケアのおすすめグッズや手順も紹介!

オーラルケアについて
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オーラルケアとは

オーラル=「口腔」、ケア=「手入れする」という意味で、毎日の歯磨きや歯科医院で専用の機械を使って歯の汚れを落とすなど、口腔内を清潔に保つためのケアの総称です。歯磨きを中心に自分で行うケアと、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行う専門的なケアがあります。厚生労働省の”健康日本21″に含まれる歯の健康の指針には、80歳まで歯を20本残すために歯の喪失や乳児期〜学齢期の虫歯、成人期の歯周病予防が掲げられています。その対策のすべてに口腔内のセルフケア能力の向上と、歯科医師や歯科衛生士による定期的な歯石除去や歯面清掃と予防処置を合わせて行うことが重要と記されています。
歯と歯の間や歯と歯茎の間に白い汚れ(歯垢・プラーク)が残っている、歯が全体的に黄ばんでいる、歯茎が赤く腫れていて歯磨きの際に出血する、口臭がある、口の中がネバネバする、舌の表面に白い苔のようなものが付いているなどの場合は、適切なオーラルケアができていない可能性が高いです。

虫歯や歯周病などのリスクは人によって異なります。唾液の分泌が少ない方や口呼吸をしている方は口の中が乾燥しやすく、虫歯や歯周病の原因菌などの細菌が繁殖するリスクが高いです。自分が持つリスクを知ってオーラルケアを日頃から正しく行うことは、歯の喪失を予防して食事機能を維持するために不可欠です。
食事ができないと栄養が足りなくなって身体の機能も落ちていき、口の中の健康だけでなく全身の健康に影響します。
寝たきりや身体の不自由な方や高齢者はオーラルケアが疎かになる場合がありますが、口の中が不衛生になると食事や会話がしにくくなったり、誤嚥性肺炎を引き起こしたりすることもあります。
口を清潔にすることで口腔機能の維持・回復と、それに伴う食事機能の向上により低栄養の防止や免疫力向上が期待できます。毎日歯磨きしているつもりでも、何も考えずにただ磨くだけではオーラルケアが不十分になりやすいので、汚れが溜まりやすい場所や適切な歯ブラシの使い方など、ポイントを抑えた正しい歯磨きが大切です。

オーラルケアを行わないとどうなるのか

  • 虫歯になる
  • 歯周病になる
  • 口臭が発生する
  • 食事・会話がしづらくなる
  • 呼吸器疾患になるリスクが高まる

虫歯になる

虫歯は細菌感染症です。生まれたときは虫歯の原因菌を持っておらず、他人と同じ食器を使うことなどにより虫歯菌が感染します。食事をすると虫歯菌の影響で口の中が酸性に傾き歯の脱灰が起こり、目に見えないくらいですが歯が少しだけ溶けた状態になります。通常は唾液と中和されて歯の脱灰が止まり、溶けた歯は元に戻ります。これを歯の再石灰化といいます。
虫歯菌は食べ物や飲み物に含まれる糖分を基に酸を作り出して歯を溶かし、糖分が多く含まれる飲食物からはより多くの酸を作ります。原因となる食べかすやプラークが残っていると脱灰が続き、歯に穴が空いて虫歯になるので、プラークを除去することが虫歯予防に大切です。

歯周病になる

歯周病菌によって歯肉が赤く腫れて出血し、進行すると歯を支えている骨が溶ける病気です。歯周病も虫歯と同じ細菌感染症です。歯周病菌が骨まで到達すると、歯が大きく揺れて噛めなくなったり抜けたりする原因になります。プラークが溜まるとさまざまな菌が集まって細菌の層を作ります。歯周病菌は酸素に弱くプラークや歯肉の中を好むため、オーラルケアをしてプラークをできるだけ溜めず、歯周病菌が生きやすい環境を作らないことが予防に繋がります。

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口臭が発生する

口臭の原因はさまざまですが、オーラルケアを怠って歯や舌の上に汚れが溜まると口臭が発生します。虫歯や歯周病でも口臭は起こりますが、いずれも細菌の活動によりプラークや食べかすが発酵・腐敗して悪臭のガスを発生させることが原因です。

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食事・会話がしづらくなる

特に高齢者はオーラルケアを怠ると口の中が乾燥して痛みが出ることがあり、食事中の咀嚼や飲み込みが悪い、または会話がしづらい場合があります。

呼吸器疾患になるリスクが高まる

誤嚥性肺炎が代表的で、口の細菌が食べ物や飲み物と一緒に食道ではなく気管に入ることで起こります。通常はむせるので誤嚥しにくいですが、喉の機能が低下している場合、そのまま気管から肺へ流れてしまうことがあります。免疫力が低下した高齢者は誤嚥性肺炎で亡くなる場合もあり、口の中が不潔で細菌が溜まっているとリスクは高くなります。

オーラルケアで使用するグッズ

  • 歯ブラシ
  • 歯磨き粉
  • タフトブラシ
  • 歯間ブラシ
  • デンタルフロス
  • 舌ブラシ
  • マウスウォッシュ
  • スプレー  
  • キシリトールガム・タブレット

歯ブラシ

オーラルケアの基本になるもので、口全体を磨くために毎回使用します。さまざまな形や毛の大きさや硬さがあり、自分の歯や歯肉の状態に合わせたものを選ぶと良いでしょう。

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歯磨き粉

歯磨き粉の選択は、成分をチェックして目的別に使用しましょう。研磨剤が配合されている歯磨き粉は歯の表面や被せ物が傷つきやすいです。酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウムは歯を削る研磨剤成分が配合されており、避けるのが望ましいです。

・むし歯予防…フッ素入り
・歯周病予防…トラネキサム酸、プシロンアミノカプロン酸、β‐グリチルレチン酸、トリクロサン
・着…ポリエチレングリコールやポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム
・知覚過敏…乳酸アルミニウム、硝酸カリウム

■むし歯予防
虫歯予防ならフッ素入りのものを用います。フッ素には歯から溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻す、再石灰化を促進する効果があります。
■歯周病予防
歯周病予防ならトラネキサム酸、プシロンアミノカプロン酸、β‐グリチルレチン酸、トリクロサンなどの殺菌成分が配合された歯磨き粉を用います。
■着色
着色が気になるなら、ポリエチレングリコールやポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどの薬用成分で着色を浮き上がらせるものを選びましょう。
■知覚過敏
知覚過敏には乳酸アルミニウム、硝酸カリウムなどの歯のコーティング成分配合のものがおすすめです。 歯肉が下がったりエナメル質が摩耗したりして象牙質が露出した部分をコーティングするので、冷たいものがしみるなどの知覚過敏症状を抑えます。

タフトブラシ

普通の歯ブラシよりも小さいのが特徴で、補助的にピンポイントで細かい部分を磨くための歯ブラシです。口全体を歯ブラシで磨いた後に、歯並びが凸凹していたり歯が重なったりして磨きにくいところに使用します。

歯間ブラシ

歯と歯の間を磨くためのもので、毎回使用するのが理想的です。歯ブラシが届きにくい歯と歯の間の根元にある隙間のケアに適しており、さまざまな形や大きさがあるので、隙間の大きさに合わせてブラシを選びます。隙間より大きい歯間ブラシを無理に使うと歯肉を傷つけてしまうので、スムーズに入らず痛い場合は小さいサイズかデンタルフロスを使いましょう。

デンタルフロス

歯と歯の間、歯と歯肉の境目のプラークを除去するためのもので、毎回使用するのが理想的です。持ち手が付いているか、指にフロスを巻き付けて使うタイプがあります。歯と歯の間の隙間の大きさに関わらず使用でき、虫歯や歯周病予防に最適です。

舌ブラシ

舌の表面の清掃に使います。歯ブラシでも対応できますが、舌ブラシの方が毛の密度が濃く、柔らかくて舌を傷つけにくいです。強く擦ると舌を傷つけたり、舌表面が炎症を起こして口臭が悪化したりするので、歯磨き粉を付けずに優しく舌を撫でて汚れを落とします。舌が傷つくと味覚が感じにくくなるなど、悪影響を与えることがあります。

マウスウォッシュ

歯磨きと舌の清掃を一通り終えた後の仕上げか、歯ブラシの前に歯磨き粉の代わりに使うものがあり、プラークや歯石の沈着・虫歯や歯周病・着色予防など、さまざまな種類があります。歯磨きができないときにマウスウォッシュでうがいするのも良いですが、歯に付いたプラークなどは粘着性があり取れないので、あくまで歯ブラシの補助として使いましょう。

スプレー  

歯磨きができない場合に爽快感や口臭予防効果を期待して使います。食べかすやプラークなどの汚れは除去できないため、歯ブラシの代わりにはなりません。

マウスウォッシュについての詳細はこちら

キシリトールガム・タブレット

歯磨きができないときにガムを噛んで唾液を出すことで、虫歯や歯周病予防の効果が期待できますが、プラークは除去できず歯ブラシの代わりにはなりません。砂糖と比べて細菌を活性化させにくい、キシリトールが入ったガムやタブレットがおすすめです。砂糖が混ざったものもありますが、キシリトール100%なら虫歯や歯周病を起こしにくいです。

オーラスケアの正しい手順・やり方

手順1:歯ブラシで全体を磨く

口の中全体を磨きます。歯の噛む面・頰側・舌側に分けて、右上から左上、左下から右下のように一筆書きのイメージで磨くと、磨き残しが少ないです。夜寝ている間は唾液の分泌が抑えられて細菌が繁殖しやすいので、食後だけでなく起床時や就寝前も磨くとより良いでしょう。

手順2:タフトブラシで細かい部分を磨く

歯並びが凸凹して歯が重なっている部分はタフトブラシを使用します。タフトブラシは毛束が1つの小さな歯ブラシです。タフトブラシだけで口全体を磨くのは時間が掛かるため、歯ブラシと併用しましょう。

手順3:歯間ブラシ・デンタルフロスで歯と歯の間を磨く

歯ブラシだけで歯と歯の間は磨けないので、歯間ブラシかデンタルフロスを併用しましょう。毎回の歯磨きで使用するのが理想ですが、難しければ1日1回就寝前だけでも使用しましょう。デンタルフロスには、糸状のものやホルダーに糸が付いたものがあり、毎日使いやすいものを選ぶのがポイントです。

手順4:舌ブラシで舌の上を磨く

舌ブラシか普通の歯ブラシで、舌の上を奥から手前に向かって優しく撫でるように動かします。汚れが溜まっていたり舌の上が乾燥していたりすると1回では取れませんが、毎日続けることで徐々に薄くなっていきます。一度に取ろうと強く擦るのは逆効果です。

手順5:マウスウォッシュでうがいして仕上げ

歯磨きが終わったらマウスウォッシュでうがいをして仕上げましょう。薬用成分により虫歯や歯周病などを予防してくれます。

手順6:歯磨きできないときはスプレーやガムで対応

仕事中など歯磨きできないときは、スプレーやガムなどを使って口臭を予防できます。あくまでエチケットとして考えて、家に帰ったら歯磨きをしましょう。

スマイルティース おすすめオーラルケアグッズ

オーラルケアの重要性をお伝えしました。オーラルケアの基本はしっかり歯垢を落とすことです。そこで、自宅でもしっかり歯垢が除去できるケアグッズを紹介します。

No.1

フィリップス ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート 電動歯ブラシ ルナーブルー HX9964/55


歯科医療従事者も愛用している方が多いソニッケアー。

歯科医療従事者も愛用している方が多いソニッケアー。今回紹介するのは、ソニッケアーの最上位モデル。アプリを利用して正しい歯磨き方のサポートをします。また、5つのモードでホワイトケアから舌磨きまで、1本でオーラルケアが