ただうがいするだけじゃない!マウスウォッシュの正しい使い方を解説!

マウスウォッシュは洗口液とも呼ばれ、歯磨きの後の仕上げや歯磨きができないときに応急的に使うと、虫歯や歯周病などの口腔疾患予防やエチケットとしての口臭予防などに幅広く使えます。
歯磨き粉の代わりに使うデンタルリンス(液体歯磨き)と混同されることもありますが、役割を理解して正しく使えば日頃のブラッシングで磨き残しがあるところなどをケアしてくれる優秀アイテムです。
今回は、マウスウォッシュの正しい使い方について詳しく解説します。

この記事の結論

・歯磨きのあとにマウスウォッシュでうがいをしたら、使用後は水ですすがないのが基本的な使い方
・歯磨きの代わりにはならないので注意する
・マウスウォッシュは歯磨きのあと、デンタルリンスは歯磨き粉の代わりに使用するもの

マウスウォッシュの使い方


マウスウォッシュは基本的に歯ブラシやフロスで歯磨きをした後に使います。

歯磨きのあとに使用する

歯磨きのあとにマウスウォッシュを使用すると、マウスウォッシュの薬用成分が効果的に作用して、虫歯や歯周病、口臭などの口内トラブルを予防します。

ブラッシングでできるだけ口内を綺麗にしておくとマウスウォッシュの効果が作用しやすいので、歯磨きは丁寧に行いましょう。

歯ブラシを歯と歯茎の境目を狙って1〜2mmほどのストロークを意識して横方向に小刻みに動かすのがポイントです。

また、歯ブラシが終わったら歯と歯の間をフロスで綺麗にし、舌の表面に着いた舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の汚れも綺麗にしておきましょう。

マウスウォッシュの使用量は10〜30mlくらい

マウスウォッシュの1回の使用量は10〜30mlくらいが目安です。製品によって使用量が異なる場合があるので、使用前に確認しましょう。

1回15〜30秒くらいかけてうがいする

マウスウォッシュにより使い方は異なりますが、基本的に適量を口に含ませて20〜30秒間ブクブクうがいをします。 口の中全体にマウスウォッシュを行き渡らせるように意識しましょう。

口が疲れてうがいをする時間が短くなりがちなので、タイマーをセットし規定の時間うがいができるようにすると効果が発揮されやすいです。

使用後は口をすすがない

マウスウォッシュのあとにうがいをすると薬用成分が流れてしまうため、使用後はできるだけ口を水ですすがないようにしましょう。

味や刺激が残って気持ち悪い場合は、少量の水を口に含んでから吐き出すか、唾だけ吐き出すようにします。
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マウスウォッシュの使い分けのポイント


マウスウォッシュは目的や好みに合わせて使い分けると良いでしょう。

  • 欲しい効果があるものを選ぶ
  • 使用感で選ぶ
  • ライフスタイルで選ぶ

欲しい効果があるものを選ぶ

効果 有効成分
虫歯予防 フッ素(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなど)
歯周病予防 サリチル酸メチル、グリチルリチン酸2Kなど
口臭予防 グルコン酸銅など
知覚過敏予防 硝酸カリウムなど
着色予防 スルコハク酸など

虫歯予防にはフッ素、歯周病予防にはサリチル酸メチルやグリチルリチン酸2Kなど、口臭予防にはグルコン酸銅、知覚過敏予防には硝酸カリウムが含まれるものが効果的です。

スルホコハク酸にはステインの素を洗い流して歯をコーティングしながら着色汚れを着きにくくする効果があるので、ホワイトニング後の再着色予防が期待できます。

マウスウォッシュは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」により、医薬品・医薬部外品・化粧品に分類されており、殺菌や歯質強化などの薬用成分が含まれるものは「医薬品」または「医薬部外品」に分類されます。

化粧品に分類されるものは爽快感を得る程度で薬用効果がほぼ無いため、虫歯や歯周病予防を目的とするなら医薬品または医薬部外品と記載されたものを選ぶと良いでしょう。

医薬品のマウスウォッシュは虫歯予防薬や歯周病予防薬の第3類医薬品としてドラッグストアなどで処方箋が無くても購入でき、バリエーションは少ないですが一番高い効果が期待できます。

使用感で選ぶ

爽快感やすっきりした感じを得たい方にはアルコールタイプがおすすめですが、アルコール成分などの影響で味が辛すぎるものや口の中が痛くなるのが苦手な方にはノンアルコールタイプか低刺激タイプが向いています。

マウスウォッシュにはアルコールタイプやノンアルコールタイプ、低刺激タイプなど種類がいくつかあります。

刺激が強すぎるものは使用時に痛みが伴うので、規定の時間うがいができずにすぐに吐き出してしまい効果が十分に出なかったり、口内炎やドライマウスが悪化したりする可能性があるので無理に使うのは控えましょう。

ライフスタイルで選ぶ

外出先で歯磨きができないとき、歯磨きをした後、もしくは状況に応じて併用するなど、マウスウォッシュを使うタイミングや自分の生活スタイルに合わせて選ぶ方法もあります。

*歯磨きのあとに使う場合

歯に付着してプラークの再形成を防ぐ効果のあるグルコン酸クロルヘキシジン、セチルピリジニウム塩化水和物、ベンゼトニウム塩化物などの成分を含むものがおすすめです。

*すぐに歯磨きができないときに使う場合

マウスウォッシュは歯磨きのあとに使うのが基本ですが、食後すぐに歯磨きができないときに応急的に使用して、一時的にプラークの形成や口臭を予防する使い方もできます。

プラークが形成されると薬用成分が歯に届きにくくなるので、外出先などで歯磨きができないときは食後なるべく間隔を空けずにマウスウォッシュでうがいをすると良いでしょう。

プラークに浸透・殺菌する効果のあるチモールやメントール、ポピドンヨードなどの成分が含まれたものがおすすめです。

外出時に使う場合は使いきりのポーションやスプレータイプなど、携帯性も考慮すると持ち運びに便利です。
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マウスウォッシュを使うときの注意点

歯磨きの代わりにはならない

虫歯や歯周病を引き起こす細菌の塊であるプラークは粘性があり、うがいだけでは落とせないのでマウスウォッシュは必ず歯ブラシとセットで使います。

プラークに浸透して殺菌する成分を含むマウスウォッシュもありますが、プラークが溜まって厚くなると殺菌成分が浸透しにくくなるため、歯ブラシでプラークを破壊して薬用成分が届くようにすることが大切です。

使用方法を守る

製品により使用方法が異なるので、必ず説明を読んで適量や使用方法を守りましょう。

子どもが使う場合は対象年齢とひとりでうがいができるかを確認しましょう。

うがいができずにマウスウォッシュを飲み込んでしまうと身体に良くないので、まずは水で練習して飲み込まないで確実に吐き出せるかを確認します。

マウスウォッシュを使えるようになっても初めのうちは保護者の監督の下で使用し、口から吐き出すところまで見守るようにしましょう。

刺激が強すぎるときに我慢して使わない

特に外国製のものはアルコールなどの成分により刺激が強く、味が辛過ぎるものや口の粘膜にビリビリとした感覚が残るものがあります。

刺激が強すぎると口の粘膜に異常が現れて、口内炎や傷、ドライマウスなどが悪化する恐れがあるので使用を控えるか低刺激タイプのマウスウォッシュに変えましょう。

マウスウォッシュとデンタルリンスは使い方が違う

マウスウォッシュは洗口液ともよばれ、歯磨きの後や外出先などですぐに歯磨きができないときに応急的に使用します。

口をゆすぐだけで良いので、手軽にある程度の殺菌や虫歯・歯周病の抑制効果、爽快感が得られます。

デンタルリンスは液体歯磨きとも呼ばれる歯ブラシの前に歯磨き粉の代わりとして使うもので、マウスウォッシュと違って使用後に水でうがいをしても薬用効果が続くのが特徴です。

いずれも粘り気の強い歯の汚れを落とすのは難しく、単体での使用は口腔ケアとして不十分なため歯ブラシやフロスでの歯磨きが必須ですが、使うタイミングがまったく異なるのでよく確認しましょう。

どちらに分類されるかは成分表示の近くに表記されているので、簡単に見分けられます。

マウスウォッシュを正しく使って口を清潔に保とう


マウスウォッシュは虫歯や歯周病、口臭などの予防効果がある成分が口に行き渡り、口内トラブルを効果的に予防できます。歯磨きで落としにくい歯と歯の間や歯周ポケットなどの隙間にも効果を発揮するので、歯磨きの補助アイテムとして取り入れるのがおすすめです。

基本的には歯磨きをしてからマウスウォッシュを使うのが正しい使い方ですが、歯磨きがすぐにできないときに応急的に使う方法もあるので、ライフスタイルや好みに合わせて使い分けましょう。

口臭対策に効く!マウスウォッシュをご紹介

コンクールF/コンクール


水で薄めて使用するタイプの洗口剤です。
コップに少量の水(25ml)を入れ、コンクールFを5滴垂らして希釈し使用します。1回当たりのコストが安く、経済的な商品です。

グルコン酸クロルヘキシジン(殺菌成分)が、歯周病菌・口臭菌・虫歯菌などの繁殖を最大12時間抑制します。

歯間ブラシ後のマウスウォッシュとして使用しましょう。また、水で薄めたコンクールFを歯間ブラシにつけ清掃すると、効果的に歯周病菌を殺菌できます。

市販のマウスウォッシュよりも刺激が少なく、スッキリとしたミント味。緑茶抽出液が配合されていて爽やかな香味です。

ただし、グルコン酸クロルヘキシジンアレルギーの方は、使用をお控えください。

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オーラルクールCHX/Ciメディカル


コンクールFと同じ、グルコン酸クロルヘキシジン(殺菌成分)を配合した洗口液です。
プロポリス配合で、ペパーミントの香りです。

グルコン酸クロルヘキシジンアレルギーの方は、使用をお控えください。

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