マウスウォッシュは危険?安全で効果的な正しい使い方を解説

マウスウォッシュによっては刺激の強いものや独特な風味を感じるものがあり、身体に危険が無いのか疑問に思われることがあります。
マウスウォッシュを使う危険性や身体に害を及ぼす危険性がある成分をご紹介し、
・マウスウォッシュには副作用として唾液減少、口内の細菌バランスが乱れる可能性、アレルギーや全身疾患発症、歯磨きが疎かになることによる虫歯や歯周病の危険性がある。
・子どもの口は敏感で飲み込む可能性もあるため刺激を受けやすく、マウスウォッシュ使用による危険性が高い。
・安全に使うためには用法用量を守ることが最も大切。
目次
マウスウォッシュは用法・用量を守れば安全に使用できますが、
マウスウォッシュに含まれる成分の刺激が強すぎて唾液が減少したり口内細菌のバランスが乱れたりすることで、
マウスウォッシュの90%近くを占めるエタノールはアルコールの一種で、水にも油にも溶けやすく、揮発性が高い性質があります。
揮発性を持つエタノールは口の粘膜を乾燥させるので、
(ドライマウス)ドライマウスになると口臭の臭い成分や歯の汚れを洗い流す唾液の自浄作用が弱くなるので、
低刺激タイプやノンアルコールタイプを適切な量と回数で使用すれば虫歯や歯周病、口臭予防にも効果的ですが、刺激が強いと感じたら使用を中止して必要以上に使い過ぎないように気を付けましょう。
口の中にはさまざまな常在菌が存在しており、虫歯や歯周病の原因菌など特定の細菌が増えて悪さをしないようにバランスを取って活動しています。
マウスウォッシュを使い過ぎて必要な細菌までダメージを受けると、
口内細菌のバランスが乱れると、通常は悪さをしない細菌の影響で口腔カンジダ症などを発症することがあります。
口腔カンジダ症は口腔内の常在菌のひとつであるカンジダ菌が増殖すると起こります。粘膜や舌の表面に白い苔状のものが付着して痛みや腫れなどの症状を引き起こすので、発症した場合は抗真菌薬などによる治療が必要です。
マウスウォッシュに発がん性やアレルギー性のある成分が含まれるものがあり、
そのほか、化学物質を唾液やブラッシングで付いた歯茎や粘膜の傷などから僅かに吸収するリスクもあり、それらが身体に何らかの悪い与えることも危惧されています。
うがいをするだけで手軽に爽快感が得られるので口が汚いと感じず、
プラーク(歯垢・歯の汚れ)は虫歯や歯周病などの原因菌の集合体で、粘性があり歯ブラシやフロスなどで物理的に擦らないと落とせません。
歯磨きができないときに応急的にマウスウォッシュを使う方法もあり、うがいしただけで口が綺麗になったような気がしてしまいますが、実際は一時的に口臭やプラーク内の細菌の活動を抑える効果があるだけです。
歯磨きを怠ってプラークが歯に溜まってくると薬用成分が浸透しにくくなって効果が薄れるので、マウスウォッシュはあくまで口腔ケアの補助と考えて、必ず歯ブラシとセットで使うことを心掛けましょう。
発がん性が指摘されている代表的な成分は以下の通りです。
アレルギー反応を示す可能性がある代表的な成分は以下の通りです。
子どもがマウスウォッシュを使用する場合は、大人がマウスウォッシュを使用するのとは別に以下のような危険があります。
子どもは大人よりも歯や口の粘膜が敏感でマウスウォッシュの影響を受けやすいため、
など、特に注意しましょう。マウスウォッシュの外的刺激が子どもの柔らかい歯や粘膜に対して強過ぎることがあり、
子ども用マウスウォッシュで対象年齢が適しているものを選び、使用回数や量を守るようにしましょう。
子ども用でも刺激が強くて痛みが出たり味が苦手で使いにくかったりする場合は、
マウスウォッシュが使えなくても、同じ薬用成分が配合された歯磨き粉などを使えばさまざな効果を得られます。
子どものうちはブクブクうがいができずにマウスウォッシュを飲み込む危険があるため、初めて使用する場合は事前に水でうがいの練習をすると良いでしょう。
ブクブクうがいをして水を飲み込まずに吐き出せるようになったら保護者の下でマウスウォッシュを使用し、吐き出すところまで見守るようにします。
ので、マウスウォッシュを口に含んだら下を向いてうがいをすると誤飲しにくいです。
使い過ぎたり使用方法を間違えたりするとさまざなトラブルを引き起こす原因になりますが、
注意すべきポイントは以下の通りです。
製品により使用方法が異なるので、
です。マウスウォッシュなどの口腔ケア用品の販売は、安全性や品質に関して厚生労働省による厳しい審査と認可が必要です。日本で販売されるマウスウォッシュは用法用量を守れば副作用の危険は少ないです。
成分表を見て
ようにしましょう。特にアレルギーがある方は、マウスウォッシュの使用でアナフィラキシーショックが起こると、
です。外国メーカーのものはアルコールなどの成分により刺激が強いものがあるため、
刺激が強すぎると口の粘膜に異常が現れて、口内炎や傷がある場合は悪化する恐れがあるので使用を控え、ノンアルコールか中性の低刺激タイプのマウスウォッシュを使いましょう。
歯肉炎が起きている場合は、
いつもと違う痛みや異常を感じたら我慢せずに吐き出し、水でうがいをしてマウスウォッシュの使用を中止しましょう。
プラークは歯ブラシで物理的に擦らないと落とせず、マウスウォッシュだけの口腔ケアは不十分なため、
マウスウォッシュは歯磨き後の仕上げか歯磨きができないときに応急的に使います。プラークは食後2〜3時間で形成されて時間が経つとごとに成熟して層が厚くなります。歯磨きを疎かにしてプラークが歯に溜まってくると、
歯ブラシとフロスや歯間ブラシでプラークを破壊して、マウスウォッシュの有効成分が歯に行き渡るようにすることが大切です。
外出先などで歯磨きができないときに応急的に使用する場合は、食後できるだけ早めにプラークに浸透殺菌するタイプのマウスウォッシュで口をゆすぎ、プラーク内の細菌が活動しにくい環境を作りましょう。
マウスウォッシュには副作用として唾液減少、口内の細菌バランスが乱れる可能性、アレルギーや全身疾患発症、歯磨きが疎かになることによる虫歯や歯周病の危険性があります。
特に子どもの口は敏感で飲み込む可能性もあるため刺激を受けやすく、マウスウォッシュ使用による危険性が高いため注意が必要ですが、
毎日の歯磨きを主軸として、適切にマウスウォッシュを取り入れて活用しましょう。
水で薄めて使用するタイプの洗口剤です。
コップに少量の水(25ml)を入れ、コンクールFを5滴垂らして希釈し使用します。1回当たりのコストが安く、経済的な商品です。
グルコン酸クロルヘキシジン(殺菌成分)が、歯周病菌・口臭菌・虫歯菌などの繁殖を最大12時間抑制します。
歯間ブラシ後のマウスウォッシュとして使用しましょう。また、水で薄めたコンクールFを歯間ブラシにつけ清掃すると、効果的に歯周病菌を殺菌できます。
市販のマウスウォッシュよりも刺激が少なく、スッキリとしたミント味。緑茶抽出液が配合されていて爽やかな香味です。
ただし、グルコン酸クロルヘキシジンアレルギーの方は、使用をお控えください。
コンクールFと同じ、グルコン酸クロルヘキシジン(殺菌成分)を配合した洗口液です。
プロポリス配合で、ペパーミントの香りです。
グルコン酸クロルヘキシジンアレルギーの方は、使用をお控えください。
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