マウスウォッシュのアルコールの効果|ノンアルコールとの違いも解説

マウスウォッシュにはアルコールタイプとノンアルコールタイプがあり、マウスウォッシュ選びで迷うポイントのひとつです。

  • マウスウォッシュに含まれるアルコールの効果
  • アルコールが禁止されている運転時や妊娠中、子どものアルコール入りマウスウォッシュの使用
  • ノンアルコールとの違いと使い分け

などのアルコール入りマウスウォッシュを選ぶときに気になるポイントを解説します。

この記事の結論

・マウスウォッシュのアルコールには味を良くする、爽快感を持たせる、マウスウォッシュの有効成分をまとめる効果があり、殺菌作用や薬用効果には影響しない。
・運転するときや妊娠中、子どもなどのアルコールが禁止されている方のアルコール入りマウスウォッシュ使用の可否は異なる。
・薬用効果同じなので、爽快感が欲しい場合はアルコールタイプ、マイルドな使用感を求めるならノンアルコールタイプがおすすめ。

マウスウォッシュに含まれるアルコールの効果


マウスウォッシュの90%ほどを構成する基本成分で、溶解剤として以下のような効果があります。

  • 味を良くする
  • 爽快感を持たせる
  • マウスウォッシュ有効成分をまとめる

味を良くするため

マウスウォッシュに含まれる成分は味が良くないものが多いため、アルコールで別の味を付けて口に入れたときに使いやすい風味にする役割があります。

爽快感を持たせるため

ノンアルコールタイプと比べて爽快感が強いため、外出先で歯磨きができないときなどに使うと手軽にリフレッシュできます。

マウスウォッシュの有効成分をまとめるため

有効成分をマウスウォッシュとして液体にするためには溶解剤が必要です。溶解材には主にアルコールの一種であるエタノールが使用され、有効成分をマウスウォッシュに溶けこませる役割があります。

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マウスウォッシュのアルコールタイプとノンアルコールタイプの違い


マウスウォッシュは主に水、溶剤、湿潤剤で構成されており、そのほか虫歯や歯周病などを予防する薬用成分、界面活性剤、香味剤、保存剤などが含まれます。アルコールタイプとノンアルコールタイプの違いは、以下の通りです。

  • 溶解剤に使われる材料
  • 爽快感
  • 薬用効果は同じ

溶解剤に使われる材料が違う

アルコールタイプの溶解剤は主にエタノール、ノンアルコールタイプの溶解剤は主にポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(PG)が使われています。薬用成分などの水に溶けにくい成分をマウスウォッシュに溶け込ませる役割があり、成分の90%程度を占めます。

爽快感が違う

アルコールタイプは爽快感が強く、手軽にリフレッシュできるのが特徴です。爽快感が強いものが好みの人や外出先で歯磨きができないときなどに応急的に使うのに向いています。
ノンアルコールタイプはマイルドな使用感が特徴で、アルコールの刺激が強過ぎると感じる人に向いていますが、爽快感が少ない代わりに独特な風味を伴うものがあります。

薬用効果は同じ

アルコールの一種であるエタノールを消毒として使う場合、濃度40%から効果が現れて70%で最も高い効果を発揮しますが、マウスウォッシュに含まれるアルコールの最大濃度は30%ほどで、濃度が低く殺菌効果はほぼ無いためアルコールの有無は殺菌作用にあまり影響しません。また、虫歯や歯周病、知覚過敏予防などの薬用成分の割合はどちらも変わらないので、薬用効果も同じです。
アルコールは水にも油にも溶けやすく揮発性が高い性質があり、濃度や種類によって溶解剤や消毒、アルコール飲料などさまざまな方法で用いられます。
アルコールは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」により、殺菌や歯質強化などの薬用成分が含まれるものは「医薬品」または「医薬部外品」に分類されますが、マウスウォッシュで溶解剤として用いられる場合にはこの分類に関係がありません。

アルコールの摂取禁止中のマウスウォッシュ使用の注意点


製品により異なりますが、マウスウォッシュに含まれるアルコールの最大濃度は30%ほどです。運転するときや妊娠中、子どもなどのアルコールが禁止されている方のアルコール入りマウスウォッシュ使用の可否は異なります。
運転前や運転中、子どもは使用しないのが望ましく、妊娠中は基本的に使用できますが、アルコールによる胎児への影響が心配な場合はノンアルコールコールタイプを選ぶのが良いでしょう。

運転前や運転中に使用すると飲酒運転とみなされる可能性がある

アルコール入りマウスウォッシュは製品によっては使用後から最大15分ほどは、呼気1リットル当たり0.15mg以上のアルコールが呼気検査で検出される可能性があり、酒気帯び運転と判断されるため運転前や運転中は使用しないほうが良いでしょう。
検問などでは飲酒の有無に関わらず、体内にアルコールがあることが問題とされて飲酒運転とみなされる可能性があります。

妊娠中の使用は基本的に問題なし

うがいによって大量にアルコールを体内に摂取するわけではないため、基本的にはアルコール入りマウスウォッシュを使用しても問題ありません。
しかし、日本産婦人科医会からは妊娠中の1日のアルコール摂取量が15ml未満(ワイングラス1杯未満)であれば胎児への影響は少ないが、胎児に影響が出ない安全量は確立されていないと発表されています。マウスウォッシュにはアルコールが入っていないものもあるため、心配な場合は無理に使用する必要は無いでしょう。

子どもの使用は控えるのが望ましい

アルコール入りマウスウォッシュは刺激が強すぎて子どもの柔らかい歯やデリケートな口の粘膜に悪い影響を与える可能性があるため、使用しないほうが良いでしょう。
口の粘膜に白い苔のようなものが表れる口腔カンジダや、熱い飲み物などを飲んだときにヒリヒリとした痛みが現れることがあります。

アルコール入りマウスウォッシュの注意点


アルコールが入っているマウスウォッシュは強い爽快感がありますが、刺激が強過ぎてさまざまな口内トラブルを引き起こす場合があります。

口臭が強くなることがある

アルコールには乾燥性があり、刺激が強過ぎるマウスウォッシュが唾液の分泌を阻害して乾燥による口臭が発生しやすくなることがあるので、使い過ぎには注意しましょう。
口臭は口の細菌の活動によりプラークや食べかすが発酵・腐敗して悪臭のガスを発生させることが原因です。
基本的に誰にでもあるもので1日の中でも唾液の量や何を食べたかによって臭いは変わりますが、唾液の量が減ると歯の汚れやガスを洗い流す自浄作用が弱くなり臭い成分が揮発しやすくなって口臭が強くなります。

口内炎のある人やドライマウスの人は使用を避ける

刺激が強すぎると口の粘膜に異常が現れたり、口内炎や傷がある場合は悪化したりする恐れがあるので使用を避けるのが望ましいです。
アルコールの刺激によってドライマウスになる可能性もあるので様子を見ながら使用するか、ノンアルコールや中性の低刺激タイプのマウスウォッシュを使うと良いでしょう。
いつもは問題無く使用していても歯肉炎によって歯茎が腫れているときは部分的にマウスウォッシュが沁みて痛くなる場合があるので、いつもと違う異常を感じたら無理に使わずにすぐ吐き出して水うがいをしましょう。
低刺激のものを使用しても変わらない、長期間に渡って痛みが続く場合は虫歯や歯周病、知覚過敏などが原因か、数週間以上治らない口内炎がある場合は口腔ガンなどの病気の可能性があるので歯科医院で診てもらうのが望ましいです。
知覚過敏でしみる場合は知覚過敏予防のマウスウォッシュを使うか、歯科医院で薬を塗布してもらうと痛みが和らぎます。

長期間の使用には不向き

アルコールが含まれるマウスウォッシュには酸性のものがあり、長期間使用すると歯を溶かす可能性があります。

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マウスウォッシュは使用感や状況に応じて使い分ける


アルコールタイプとノンアルコールタイプで殺菌効果に差は無いので、使用感や好みに合わせて使い分けると良いでしょう。

使用感で選ぶ

強い爽快感やすっきりした感じが好みの方にはアルコールタイプ、アルコール成分などの影響で味が辛すぎると感じたり、口の中が痛くなったりするのが苦手な方にはノンアルコールの低刺激タイプが向いています。
刺激が強すぎるものは使用時に口の粘膜に刺すような痛みが伴うので、規定の時間うがいができずにすぐに吐き出してしまうなど、効果が得られない可能性があります。

状況に応じて選ぶ

爽快感が強いアルコールタイプが好みでも、運転をするときや妊娠中の方、子どもなどはアルコール入りマウスウォッシュの使用を控えたほうが良い場合があります。
アルコールタイプとノンアルコールタイプは、状況を考慮して使い分けると良いでしょう。

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まとめ

マウスウォッシュのアルコールには味を良くする、爽快感を持たせる、マウスウォッシュの有効成分をまとめる効果があり、殺菌作用や薬用効果には影響しません。
薬用効果同じなので、日常生活や身体にアルコールの有無が影響しない場合は、使用感や好みで選ぶと良いでしょう。爽快感が欲しい場合はアルコールタイプ、マイルドな使用感を求めるならノンアルコールタイプがおすすめです。

スマイルティース編集部おすすめのマウスウォッシュ

以下の口の悩み4つに効果的なアルコール入りマウスウォッシュをご紹介します。自分の欲しい効果合わせて選ぶと良いでしょう。

  • 虫歯
  • 歯周病
  • 口臭
  • ホワイトニング

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