歯磨き粉に含まれる塩の効果を解説!塩だけで歯磨きをしても良いの?

歯磨き粉には、塩(塩化ナトリウム)が含まれていることがありますが、そもそも塩にはどんな効果があるのでしょう。

また「塩だけで歯磨きをしても良いのか」「歯磨き粉がわりに塩を使ってもよいのか」と疑問を感じられる方もいらっしゃるようです。

この記事では、歯磨き粉と塩の成分的な違いや塩磨きで得られる効果について解説いたします。

歯磨き粉に含まれる塩は歯周病の改善をサポート


歯磨き粉に含まれる塩は塩化ナトリウムのことで、歯茎を引き締める「収斂(しゅうれん)作用」や血行促進作用などによって、ブラッシングと併用することで歯周病の改善をサポートする役割があります。

歯茎を引き締める「収斂(しゅうれん)作用」

歯磨き粉に含まれる塩化ナトリウムには歯茎の血管を収縮させるので、歯茎を引き締める効果があります。
これによって、歯周病による歯茎の腫れを抑える効果が期待できます。

歯茎の血行を促進する

歯茎の血行を促進するために代謝が良くなって、歯周病でダメージを受けた歯茎の改善を助けます。

歯磨き粉を使わずに塩だけで歯を磨くのは良くないとされている理由


塩には歯周病の予防や改善をサポートする効果が期待できますが、塩磨きだけではできないこともあります。

例を挙げると

  • 殺菌効果によって歯周病や虫歯などの原因菌を殺菌して根本的に改善すること
  • 歯の汚れを落とすこと
  • 口臭を予防すること
  • 歯を白くする

といった効果は望めませんので、順番に解説いたします。

殺菌効果はない

歯磨きで使用できる程度の濃度の塩には歯周病や虫歯などの原因菌を殺菌する効果はないため、歯周病や虫歯の予防や根本的な改善の効果は得られません。

塩に殺菌効果の殺菌効果は、塩漬けのように大量の塩を使用した場合のみです。多少塩味がする程度では殺菌効果は期待できません。

歯の汚れを落とす効果はない

歯磨き粉には「清掃剤」と呼ばれるものが含まれており、ブラッシングで歯の汚れを落とすのを助ける効果がありますが、塩にはそのような効果はありません。

口臭予防効果はない

口臭の原因は、口内細菌が食べかすや歯の汚れを素にして不快な臭いを作り出すために起こるのです。
塩には歯の汚れを落としたり口内細菌を殺菌したりする効果がないため、口臭予防効果はありません。

ホワイトニング効果はない

塩には歯の汚れを落とす清掃剤や、歯の表面に着いた黄ばみや着色を落とすホワイトニング成分のような効果がないため、歯は白くなりません。

塩の結晶が歯や歯茎を傷つけることがある

塩の結晶はとても硬いために、歯の表面や歯茎を傷つけることがあります。

歯の表面に傷がついてしまうと、その溝に汚れや着色の元であるステインがたまりやすくなり、また歯茎が傷つくと細菌に感染して炎症を起こしたりする可能性があるため、おすすめできません。

塩分摂取に制限がある方は特に危険

高血圧や腎臓疾患などの全身疾患によって塩分摂取に制限のある方は、塩で歯磨きをすることで、塩分を過剰に摂取してしまうリスクが高まります

全身疾患のない方も塩分の摂り過ぎは喉の渇き・むくみなどを引き起こす可能性があるため注意しましょう。

塩のほかに取り入れたい歯磨き粉の成分


塩には虫歯や歯周病を予防したり、歯の表面にある着色汚れを落としたりする効果はありません。

したがって歯磨き粉を選ぶときは塩だけでなく、ほかのお口のトラブルまで予防・改善できる成分が配合されたものを選ぶと良いでしょう。

虫歯予防に効果的な成分

フッ化ナトリウム

フッ素の一種で、歯のエナメル質の構成成分・ハイドロキシアパタイトに作用し、耐酸性を向上させて歯の脱灰を抑制して再石灰化を促進します。

モノフルオロリン酸ナトリウム

こちらもフッ素の一種で、歯の深部からの再石灰化を得意とし、その反応は穏やかなのが特徴です。

ハイドロキシアパタイト

歯を構成する成分に極めて近く歯に直接作用するミネラル成分で、歯の表面についたミクロの傷を埋めることで再石灰化を促進します。

また、ハイドロキシアパタイトは歯質を強化する作用があるので知覚過敏の方にもおすすめです。

リカルデント(CPP-ACP)

CPP-ACPとよばれる成分が虫歯のはじまりを抑え込んで、歯が脱灰するのを抑制します。

歯周病予防に効果的な成分

殺菌作用に優れているもの

歯周病や歯肉炎で「歯茎の炎症を抑えたい」という方は、以下の殺菌作用がある成分が含まれた歯磨き粉を選ばれると良いでしょう。

  • 塩化セチルピリジニウム(CPC)
  • イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
  • ラウロイルサルコシンナトリウム
  • クロルヘキシジン

なかでもイソプロピルメチルフェノール(IPMP)は、細菌の層を壊す殺菌作用があり、歯周病が進行した方にもおすすめです。

抗炎症作用び優れているもの

  • グリチルリチン酸
  • トラネキサム酸

などの成分は、歯肉の炎症や出血を防ぎます。

着色予防に効果的な成分

  • ポリリン酸ナトリウム
  • ポリエチレングリコール(PEG)
  • ポリビニルピロリドン(PVP)

などの成分は、歯の汚れを浮き上がらせたり、歯のカルシウムと結合して着色をはね返す作用があります。

知覚過敏予防に効果的な成分

  • 乳酸アルミニウム
  • 硝酸カリウム

などの成分は、痛みによる刺激の伝達を抑えて、露出した象牙細管をブロックして持続的に痛みの伝達経路を閉じ込めます。

歯磨きは何をつけるかよりもどう磨くかの方が大事

歯磨きでは、何をつけるかよりもどう磨くかの方が大事です。

正しい歯の磨き方を身に付けたうえで、自分の得たい効果によって何をつけて歯を磨くのかを考えましょう。

まとめ

歯磨き粉に含まれる塩には様々な効果がありますが、塩だけで歯を磨くのは良くないとされています。

一方で、化学物質過敏症の方や化学物質を避けたいという方もいますよね。塩や重曹、粘土などを歯磨き粉の代替品として使用することも可能ですが、健康への影響に気を付けて使用してください。

おすすめの塩入り歯磨き粉

塩には独特なジャリッとした触感やスッキリとした爽快感が得られるのが良いと思われる方もすくなくないようです。

しかし、解説したように「塩磨き」だけでは、歯周病や虫歯を予防するには頼りないというデメリットもあります。

以下におすすめする歯磨き粉は塩のメリットである「引き締め感」「磨いた後のサッパリ感」は残しつつも、特有の辛しょっぱさを抑えた磨き粉をご紹介いたします。

GUMデンタルペースト ソルティミント

モートンソルト岩塩と独自のミントフレーバーを採用し、塩辛さがマイルドになった歯磨き粉です。
CPC(塩化セチルピリジニウム)+ビタミンE配合で、殺菌と歯茎の血行促進しつつ収れん効果も望めます。

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ディープクリーン 薬用ハミガキ ひきしめ塩タイプ


歯と歯茎に嬉しい薬用成分であるフッ素や抗炎症成分(β-グリチルレチン酸)、 酢酸トコフェロールなど、5つの薬用成分を配合しました。

大粒のひきしめ塩成分は、歯茎をギュッとひきしめて歯周病の症状の一つである腫れを防ぎます。
しょっぱさは控えめな緑茶ミントの香りでリラックスしやすいです。

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