マウスピース矯正には、装着時間が長い・虫歯のリスクがあるなどのデメリットがあります。ただし、事前にしっかり検査したり注意事項を確認したりすることでデメリットの多くは回避できます。
今回はマウスピースのデメリットやデメリットを回避する方法などについて紹介します。
・デメリットは装着時間が長いこと、虫歯のリスク、一部の症例で奥歯の噛み合わせに問題が出るケースがあることなど
・治療計画をしっかりと作成してもらう、虫歯予防のための歯磨きやマウスピースをケアすることで、デメリットは回避できることが多い
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目次
マウスピース矯正のデメリット9つ
があります。
1.マウスピースの装着時間が1日20時間以上と長い
基本的に食事と歯ブラシの時間以外は、常にマウスピースを装着しなければなりません。自分で取り外せるため、外している時間がつい長くなりがちです。
2.難しい症例には適応できないことがある
ことがあります。
ただし、マウスピース矯正ブランドの適応範囲や歯科医師がマウスピース矯正をどのような計画の下で使用するかによって、難しい症例への適応の可否は異なります。
難しい症例にも適用できるマウスピース矯正ブランドだけで治療する歯科医師もいれば、ワイヤー矯正と併用して治療を進める歯科医師もいます。一概に難しい症例にマウスピース矯正が適応しないとは言い切れません。
マウスピース矯正が行えるかを知るために、まずはカウンセリングと診断を受けましょう。
3.飲食のたびにマウスピースを外す必要がある
基本的に
です。また、色の濃い飲み物を飲むとマウスピースが変色してしまうことがあります。温度の高い飲み物はマウスピースが変形することがあるため、注意してください。
4.虫歯予防のためにマウスピース装着前は歯磨きが必要
歯の汚れは歯周病や口臭の原因にもなるため、きちんとケアしましょう。
5.マウスピースのケアが必要
マウスピースの洗浄や消毒といったケアが必要です。
マウスピースは1日に20時間以上装着するため、汚れが溜まりやすく臭いの原因になります。基本的に
ただし、ワイヤー矯正であっても歯を丁寧に磨かないと虫歯・歯周病・口臭などを引き起こします。
ワイヤー矯正と迷っている場合は、ワイヤーがついた磨きにくい歯を歯磨きするのと、マウスピースをケアする手間のどちらが日常生活に取り入れやすいかを考慮すると考えてみるといいでしょう。
6.マウスピースの紛失・破損のリスクがある
マウスピースは
あります。歯ぎしりや食いしばりをしたり、マウスピースを着けたまま食事をしたりしてマウスピースが壊れると、作り直しが必要です。
マウスピースを作り直すと追加料金がかかる場合があるため注意しましょう。
7.歯と歯の間を削ることがある
歯を動かすスペースを作るために、
これは「IPR(InterProximal Reduction)」という、歯を動かすためのスペースを作る方法のひとつです。「ディスキング」とも呼ばれます。
従来のワイヤー矯正でも行われている方法で、エナメル質の厚さの範囲内で0.2~0.5㎜ほど歯の側面を削ります。歯の健康には影響が出ない範囲で歯を削るため、特に問題は起こりません。
8.奥歯の噛み合わせに問題がでることがある
治療中はマウスピースが常に歯の表面を覆っているため、一部の症例で治療終了時に
ケースがあります。基本的には、治療終了後に自然に噛めるようになります。
自然に奥歯が噛まない場合は、部分的にワイヤー矯正をしたり、上下の歯をゴムで引っ張って噛み合わせを整えたりしなければなりません。
9.歯根が露出する危険性がある
ことがあります。これはワイヤー矯正でも起こり得るリスクです。
歯列矯正では歯に弱い力をかけてゆっくりと動かします。
しかし、歯を動かす順番を考慮しない・スペースを確保せずに歯を並べるなど、無理な矯正計画で治療すると歯根露出のリスクが高くなります。
マウスピース矯正のデメリットについてもう少し知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
【関連記事】
・【2024年最新】マウスピース矯正の種類とメリットデメリット・効果・費用について徹底解説
・マウスピース矯正は抜歯しなくていいの?抜歯・非抜歯のモデル例や抜歯した際のメリットデメリットも解説
・キレイラインのデメリット3つを解説|メリットもたくさんある
マウスピース矯正のデメリットを回避するために意識すること
は、以下のようなことがあります。
マウスピース矯正に向いている歯並びか相談する
しましょう。
マウスピース矯正・ワイヤー矯正を行う歯科医院へ相談し、それぞれのメリットやデメリットを納得してから矯正治療を開始してください。
歯列矯正には時間と費用がかかるため、いくつかの歯科医院でカウンセリングを受け比較・検討するのもおすすめです。
治療前に精密検査をしっかりと受ける
しっかりと精密検査したうえで治療計画を立ててもらうことで、歯根露出のリスクを減らせます。
1日20時間以上マウスピースを装着できるか確認
ライフスタイルと照らし合わせて、
を考えましょう。人によっては、着けっぱなしにできるワイヤー矯正の方が楽だと感じることもあります。
マウスピースの紛失・破損がないよう工夫する
常にケースを持ち歩き、外出先で食事や歯磨きをする際にマウスピースをケースに入れる習慣をつけると良いでしょう。
歯磨きなどのお口のケアを歯科医院で相談しておく
マウスピースの装着前は、基本的に歯磨きが必要です。しかし、学校や仕事の都合で、マウスピース装着前に必ずしも歯磨きができるとは限りません。
この場合は、一般的に水やマウスウォッシュでうがいしてからマウスピースを装着し、帰宅後に歯磨きするなどして対処すると良いでしょう。
歯磨きができない場合など、自身のライフスタイルに合わせたケア方法や対処法を相談しアドバイスを受けてください。
もっとマウスピース矯正について知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
【関連記事】
・マウスピース矯正の効果を実感するまでにかかる期間や注意すべきこと
・マウスピースがきつい原因と歯が痛いときの対処方法を解説!
・【2024年最新】マウスピース矯正の日常への影響とは?325名にアンケートを実施!
マウスピース矯正のメリット6つ
1.目立ちにくい
ワイヤー矯正の見た目が気になるという方にもおすすめです。
2.自分で取り外せる
ワイヤー矯正装置と違い、
パーティーや面接時など特別な場面においては一時的にマウスピースを取り外し、終了後に装着できて便利です。
3.取り外して歯磨きできるので虫歯になるリスクが低い
マウスピースを取り外せるため、いつもと同じように歯磨きして口内を清潔に保てます。
ワイヤー矯正(表側矯正/裏側矯正)では、歯に接着した器具やワイヤー装置を自分で取り外せません。
そのため食べかすがはさまりやすく、
4.ワイヤー矯正に比べ痛みや違和感が出にくい
です。
ワイヤー矯正のように金属やプラスチックの凸凹がないため、舌や粘膜を傷つけたり口内炎ができたりするリスクがほとんどありません。
が、これはワイヤー矯正でも同様です。
5.ワイヤー矯正に比べ食事がしやすい
のが特徴です。
キャラメルやガムなどワイヤー矯正では控えたほうがよい粘性の強い食べ物も、マウスピースを外せば食べられます。
6.金属アレルギーの方でも矯正できる
マウスピースはプラスチック製であるため、
マウスピース矯正のデメリットは回避できるものが多い
マウスピース矯正には、装着時間が1日20時間以上と長い・難しい症例には適応できないことがあるなどのデメリットがあります。ただし、器具が目立ちにくい・取り外せるなどメリットも多くあります。
デメリットを回避するために、歯科医院で歯並びを検査しマウスピース矯正の注意事項を確認しましょう。
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