電動歯ブラシの効果|ヤニの除去やホワイトニングに効果的な使い方を紹介

電動歯ブラシは、正しく使うと手で磨くよりも効率的に隅々まで歯の汚れが落とせます。

電動歯ブラシにはどんな効果があるのか、ヤニの除去やホワイトニングを行うのに効果的な使い方をご紹介します。

この記事の結論

・電動歯ブラシの効果は駆動方式や機能によって異なる
・電動歯ブラシは正しく使うことで効果が引き出せる
・電動歯ブラシに歯磨き粉は必要ないが、薬用効果が欲しい場合は研磨剤の入っていない歯磨き粉を使うのがおすすめ

電動歯ブラシの効果を駆動方式で比較


電動歯ブラシは、ブラシの駆動方式によって汚れを落とす効果が異なります。

  • 振動式|振動する力で歯垢を落とす
  • 回転式|汚れを掻き出す
  • 音波式|ブラシが届かないところの汚れも落とす
  • 超音波式|バイオフィルムまで落とす
  • スマホと連動するタイプ|磨き残しを防ぐ

振動式|振動する力で歯垢を落とす

内蔵されたモーターで歯ブラシを振動させて、歯垢を除去する効果があります。ブラシの毛先が歯垢や食べかすなどに直接当たることで汚れが落ちます。

回転式|汚れを掻き出す

円形のブラシが回転して歯を1本ずつ磨くタイプで、歯垢を落とす効果が高いです。歯と歯の間や歯と歯茎の境目、歯の裏側に毛先が入り込んで食べかすや歯垢を落とします。

ほかの駆動方法の歯ブラシと比べて力が強いので、使い方によっては歯肉を傷つけやすいです。歯肉のケアが必要な歯周病の方には向いていません。

音波式|ブラシが届かないところの汚れも落とす

音波式は振動式や回転式とは異なり、ブラシが触れていないところの汚れまで落とす効果があります。

毎分2〜4万回の音波振動が起こり、この振動が歯と歯の間や歯周ポケットなどの細かい隙間に伝わります。

音波振動はブラシの先から2mmほど離れたところまで伝わり、さらに音波振動が歯垢を洗い流す唾液の流れを作るので、効率よく歯の汚れを除去できます。

超音波式|バイオフィルムまで落とす

音波式は、音波式よりもはるかに多い毎秒約160〜200万回もの非常に細かい振動により、超ほかの駆動方式では落とせないバイオフィルムまで除去する効果があります。

バイオフィルムは、虫歯や歯周病の原因となる口内細菌が繋がって膜のようになったもので、通常の歯ブラシで落とすのが難しい歯の汚れです。

バイオフィルムを破壊して細菌の結びつきを断ち切ることで、歯に新しい汚れが着きにくくなります。

また、超音波は骨や歯茎の細胞を活性化する効果が期待できるので、歯周ケアにも効果的です。

スマホと連動するタイプ|磨き残しを防ぐ

製品の中には専用アプリと連動して、磨き残しや歯ブラシの動かし方をチェックできるものがあります。

このようなタイプは、汚れを落とす効果に加えて、磨き残しを防ぐ効果も期待できます。

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電動歯ブラシと手磨きの効果を比較


電動歯ブラシは、正しく使うと手用歯ブラシよりも汚れを落とす効果が高く、短い時間で効果的に口腔ケアができるのがメリットです。

一方、手磨きは自分の手で磨くので、力や動かし方をコントロールできるのがメリットです。また、歯ブラシ本体の価格が安いため、自分に合ったものを探しやすいです。

電動歯ブラシが引き出せる効果は、駆動方式や機能によって異なります。性能や効果を踏まえて、自分のライフスタイルに合っているかを基準に選ぶと良いでしょう。

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電動歯ブラシでヤニの除去やホワイトニングを効果的に行う4つのポイント


電動歯ブラシでヤニの除去やホワイトニングを効果的に使うには、以下のポイントを押さえる必要があります。

  • 電動歯ブラシの基本的な使い方をマスターする
  • ブラシは定期的に交換する
  • 口や歯の大きさに合ったブラシを使用する
  • 歯磨き粉は研磨剤の入っていないものを使用する

電動歯ブラシの基本的な使い方をマスターする

電動歯ブラシの効果をきちんと得るためには、基本的な使い方をマスターする必要があります。手用歯ブラシとは、ブラシの動かし方が違うので注意しましょう。

電動歯ブラシの基本的な使い方

  • 1.ブラシを口に入れてから電源を入れる
  • 2.軽い力で歯に当てる
  • 3.少しずつ横にブラシをスライドさせる

また、ブラシは3ヶ月を目安に新しいものに交換し、歯磨き粉は研磨剤が入っていないものを使用しましょう。

1.ブラシを口に入れてから電源を入れる

電動歯ブラシを口に入れてから電源を入れましょう。電源を入れてから歯に当てると歯磨き粉が飛び散る可能性があるからです。

2.軽い力で歯に当てる

軽い力で歯に当てて、はブラシを歯に対して90度に当てるのが基本です。電動歯ブラシは汚れを落とす力が強いため、強く押し当てると歯茎や歯が傷つきます。

歯周病の予防や改善が目的の場合は、歯と歯茎の境目に対して45度の角度でブラシを当てます。

3.少しずつ横にブラシをスライドさせる

1本ずつの歯に当てるイメージで数秒間ブラシの毛先を当てたら、少しずつ横にスライドさせます。

電動歯ブラシはブラシが自動で動いているので、手用歯ブラシのようにゴシゴシと横に動かす必要はありません。ゴシゴシと動かすと、振動が上手く伝わらずに歯垢が落ちない可能性があります。

ただし、超音波歯ブラシは目で見えないくらい振動が細かくブラシ自体がほぼ動かないため、手用歯ブラシのように横方向に小刻みに動かす必要があります。

ブラシは定期的に交換する

ブラシは消耗品のため、3ヶ月を目安に新しいものに交換しましょう。

毛先が広がったブラシは歯垢やヤニなどの着色汚れに正しく振動が伝わらないので、効果が発揮されません。

口や歯の大きさ、目的に合ったブラシを使用する

自分の口の大きさや目的に合った歯ブラシを使用しましょう。

例えば、ヤニの除去やホワイトニングが目的の方は、電動歯ブラシのホワイトニングモードで使用できるブラシを選択します。

そのほか、歯周病の方は毛先が細くて歯茎に優しいブラシ、矯正中の方や口が小さい方は細くて小さいブラシがおすすめです。

歯磨き粉は研磨剤の入っていないものを使用する

電動歯ブラシで歯磨き粉を使う場合は、研磨剤の入っていないものを使用しましょう。

電動歯ブラシは、手用歯ブラシよりも歯を磨く力が強いので、研磨剤入りの歯磨き粉を使うと歯の表面が削れてしまう恐れがあります。

また、発泡剤が配合されている歯磨き粉は泡立ち過ぎてしまうので、できれば発泡剤も入っていないものが良いでしょう。

ジェルタイプや液体タイプなら、研磨剤や発泡剤が配合されていないものが多いです。

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電動歯ブラシの効果を高める歯磨き粉の選び方


歯垢を落とすことが目的なら、電動歯ブラシに歯磨き粉は必要ありません。

しかし、ホワイトニング効果や虫歯・歯周病予防効果を得るなら、歯磨き粉を使ったほうが、薬用成分によって電動歯ブラシの効果を高めることができます。

  • ヤニやステインを浮かせて落とすホワイトニング効果
  • 歯質強化による虫歯予防
  • 殺菌効果による歯周病・口臭の予防と改善

ヤニやステインを浮かせて落とすホワイトニング効果

ポリリン酸ナトリウムやポリエチレングリコールなどの成分が含まれた歯磨き粉なら、ヤニやステインを浮かせて落とす効果があります。

電動歯ブラシに研磨剤の入った歯磨き粉は使用できませんが、薬用効果で汚れを浮かせて落とすタイプの歯磨き粉なら使用できます。

ただし、歯磨き粉は歯の表面にあるヤニやステインの除去が目的なので、元の歯の色よりも白くはできません。

普段からコーヒーや紅茶をよく飲む、タバコを吸うなどの習慣がある方は、ホワイトニング成分が配合された歯磨き粉が着色予防に効果的です。

多機能な電動歯ブラシなら「ホワイトニングモード」という歯の表面の着色汚れを落とすのに特化した機能があるので、そちらと併用するのも良いでしょう。

歯質強化による虫歯予防

フッ素が含まれた歯磨き粉は、歯質を強化して虫歯を予防します。

フッ素には、歯の再石灰化と虫歯菌の活動抑制効果もあります。これにより、酸に溶けにくい歯と酸の生産の抑制、酸によって溶けた歯の修復の3方向から歯を守ります。

殺菌効果による歯周病・口臭の予防と改善

IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、CPC(塩化セチルピリジニウム)、LSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)などの成分が含まれた歯磨き粉は、殺菌効果による歯周病や口臭の予防・改善効果があります。

まとめ

電動歯ブラシは、振動式・回転式・音波式・超音波式の4つの駆動方式があります。いずれも手用歯ブラシよりも効率的に汚れを落とすことが可能で、薬用成分が配合されている歯磨き粉を併用することで虫歯・歯周病予防の効果も期待できます。

電動歯ブラシを選ぶ際は、性能・効果など考慮して自分に合ったものを選びましょう。

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