近頃はさまざまな種類の電動歯ブラシを見かけるようになり、今までの手磨きから電動歯ブラシに変えてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。電動歯ブラシと普通の歯ブラシをつかった手磨きとではどちらがよいのでしょう。
・電動歯ブラシと手磨き、どちらを選んでもよい
・電動歯ブラシと手磨き、どちらを選んだ場合でも大切なのは正しい磨き方をすること
・年齢やライフスタイルによって使う歯ブラシの選び方は変わる
目次
電動歯ブラシと手磨き、実はどちらでもよい
まずは自分に合った歯ブラシを選択するために、電動歯ブラシと手磨きのための歯ブラシの特徴を理解しましょう。
電動歯ブラシには回転式、振動式、音波式、超音波式といった4種類があります。回転式はブラシ部分が回転し、パワフルで歯垢除去力が優れているのが特徴です。振動式はブラシ部分が往復の動きをして汚れを落とします。音波式は200~300Hz、超音波式は160~200万Hzの振動数で、いずれも振動で汚れを浮かし除去します。
手磨き用の歯ブラシはドラッグストアやスーパーで気軽に買えるものや、歯科医院で専売しているものなどがあります。金額、歯ブラシの形状、硬さなどさまざまな種類のものから選び購入できます。
電動歯ブラシと手磨き、どっちも大切なのは磨き方
電動歯ブラシと歯ブラシによる手磨きはどちらを選んでも問題ありません。どちらを選んだ場合でも
です。正しい磨き方で効果的に虫歯や歯周病を予防しましょう。汚れがたまりやすい部分を意識して磨く
主に
です。他には歯の裏側や親知らずも磨き残しが多いですが、それらの部分を意識して磨くことが大切です。歯には90°、歯と歯ぐきの境目には45°に当てる
の直角に当て磨きましょう。また、 に当てて磨きましょう。
歯の表面や奥歯のかみ合わせの部分のような平らなところには、歯ブラシの毛先を直角に当てることで汚れを効果的に落とすことができます。
歯と歯ぐきの境目の部分には歯周ポケットとよばれるわずかな隙間があり、汚れが付着したままだと歯周病になるおそれがあります。歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を45°の角度で当て、歯周ポケット内の汚れを落としましょう。
歯並びが悪いところには縦磨き
歯が斜めにはえていたり、重なっている部分は汚れがたまりやすいです。むし歯や歯周病になりやすいので、歯ブラシを縦にして磨いたり歯ブラシを当てる角度を工夫したりして、重点的に磨いてください。
補助器具を併用する
歯と歯の間の汚れはフロスを使うのが効果的です。歯並びが悪い部分や、歯ブラシが届きにくい親知らずなどには歯ブラシの毛先がひとつの束になったタフトブラシが便利です。
電動歯ブラシと手磨き、どっちを選べばより効果的か|年齢やライフスタイルによって変わります
電動歯ブラシと手磨きのどちらがよいということはありません。しかし、
口のケアに力を入れたい方
です。
音波歯ブラシは、手磨きでは落とせないバイオフィルムを破壊し除去します。バイオフィルムとはむし歯の原因になる細菌がかたまり膜となって歯に付着したものです。バイオフィルムは歯科医院で行うクリーニングで除去する必要がありますが、音波歯ブラシを使えば毎日の歯磨きでバイオフィルムを除去することができます。
またスマートフォンと連携して、ブラッシングの時間や磨けていない場所などを確認して記録できる機能が搭載されているものもあります。さまざまな機能を利用し工夫して歯を磨く習慣がつき、歯のケアのモチベーションアップにつながることも考えられます。
歯磨きの時間を短縮したい方
日頃から歯を磨くのがめんどうな方や、忙しい朝には電動歯ブラシを使えば短時間で効率的に歯を磨くことができます。
介護が必要な方、筋力が衰えた方
自分で磨くことが難しい方は電動歯ブラシの補助があると歯磨きがしやすくなると考えられます。
握力がない方は電動歯ブラシの持ち手が太めのものを選ぶと持ちやすいでしょう。軽いものがいい場合もあるので、状況に応じて判断が必要です。
また、介護する立場の方も要介護者の歯磨きをする際に電動歯ブラシを使えば、短時間で的確に歯磨きすることができます。
矯正中で器具を装着している方
矯正器具のまわりや隙間は汚れがたまりやすくなってしまいます。
電動歯ブラシであれば、振動を利用して手磨きでは届きにくいところの汚れを除去することができます。矯正器具の周辺を磨くときには、強く押し当てないよう注意しましょう。
いろいろな歯ブラシを使いたい方
数種類の替えブラシが付いている電動ブラシはありますが、本体の価格は歯ブラシに比べると高額になってしまいます。
歯ブラシであれば手軽な値段で購入することができるので、硬さやブラシ部分の形状が、そのときの口の中の状態や気分によって使い分けることができます。
電動歯ブラシと手磨き、どちらか迷ったときには歯科医院で相談してみましょう
電動歯ブラシと手磨きの特徴やどちらを選ぶと効果的なのかを解説しました。大切なのは自分の口の中の状態やライフスタイルに合った歯ブラシを選び、正しい磨き方をすることです。
歯科医院では歯ブラシの正しい選び方や磨き方をアドバイスしてくれます。かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。
スマイルティース編集部おすすめの電動歯ブラシ
多機能な電動歯ブラシを紹介します。
ハイブリッド電動歯ブラシ【シャイニーキャビテック】
毎秒42,000回の超音波振動スクレイパーで、歯を傷つけずに歯垢や着色汚れを落とします。
シリコンブラシを用いれば、舌苔の除去、高速音波振動による歯茎のマッサージ、口の内側からの表情筋マッサージも可能です。
です。
オムロン 音波式電動歯ブラシ メディクリーン
歯周病の原因になる歯周ポケットの汚れを落とすために、歯ブラシを当てる最適な角度を光で知らせしてくれる機能が搭載されています。歯ぐきのケアを考えている方におすすめです。
フィリップス ソニッケアー ダイヤモンドクリーン9000
スマートフォンと連携して、アプリで毎日の歯磨きの回数や時間、ブラッシング圧が的確かどうかを記録できます。グラス型の充電器がスタイリッシュです。