歯医者は電動歯ブラシを使わない?理由や電動歯ブラシや歯磨き粉を選ぶポイントを解説

この記事では、「歯医者は電動歯ブラシを使わないのか」「歯医者は電動歯ブラシをおすすめしないのか」といった疑問について解説していきます。

さらに、電動歯ブラシを使わないといわれる理由や、歯医者が電動歯ブラシを選択する際のポイントなどについてご紹介します。

この記事の結論

・電動歯ブラシを使う歯医者、使わない歯医者がいる
・歯医者が電動歯ブラシを使わない理由は、歯や歯肉を傷つけてしまったり、磨き残しがあったりするため
・電動歯ブラシを使用したとしても、正しく使わなければ歯垢は除去できない

電動歯ブラシを使う歯医者と使わない歯医者がいる


「歯医者は電動歯ブラシを使わない」と聞いたことがある方は少なくないようですが、すべての歯医者が電動歯ブラシを使っていないわけではありません。

電動歯ブラシを使っている歯医者と、電動歯ブラシを使っていない歯医者がいます。

歯医者や歯科衛生士本人が電動歯ブラシを使うこともありますし、患者さまにおすすめしたり、電動歯ブラシのブラッシング指導を行ったりすることもあります。

実際、多くの歯科医院の受付で電動歯ブラシの販売を行っています。

電動歯ブラシを販売している”パナソニック”が全国の歯科医師431名に行った調査によると、78%以上の歯科医師が電動歯ブラシを患者様におすすめすることがあると回答しています。

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歯医者が電動歯ブラシを使わない理由とは?デメリットを解説


歯医者の中には「電動歯ブラシを使わない」「電動歯ブラシをおすすめしない」人もいますが、その理由について解説していきます。

歯や歯肉を傷つけてしまうことがある

電動歯ブラシを必要以上の力で歯に押し付けたり、口腔粘膜に当てたりといった間違った使い方をすると、歯や口腔粘膜を痛めてしまうことがあります。

間違った使い方で、歯の摩耗、歯肉退縮、知覚過敏などの症状を引き起こす危険性も。

特に、電動歯ブラシを使用する際に研磨剤入りの歯磨き粉を使うと、歯が削れてしまい知覚過敏症などの原因になりやすいです。

市販の歯磨き粉には「研磨剤(清掃剤)」や「発泡剤」が含まれていて、歯の着色汚れを落としやすくしています。

しかしこの歯磨き粉をそのまま電動歯ブラシに使用すると刺激が強すぎて、歯を痛めてしまいがちです。

磨けているつもりでも、磨き残しがあることがある

電動歯ブラシで磨くと、歯の表面を簡単にツルツルにできるため「きれいに磨けた気」になりがちですが、歯と歯の間や歯の裏側などに磨き残しがあることがあります。

電動歯ブラシとはいっても、自動で歯をきれいにしてくれるわけではありません。
電動でも手磨きでも、意識して歯ブラシの毛先を磨きたいところに当てる必要はあるのです。

また、歯と歯の間などは虫歯になりやすい部分ですが、電動歯ブラシだけでは汚れが落としきれません。デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシなどを併用して丁寧に清掃しなければなりません。

歯医者が電動歯ブラシを選ぶ際のポイント


電動歯ブラシを使用している歯医者が、実際に商品を選ぶときのポイントについて解説していきます。

歯や歯肉を傷つけにくいもの

歯や歯肉を傷つけるほど強い電動歯ブラシには注意しましょう。

パワーの強すぎる電動歯ブラシを使い、グリップ持ちをして強い力で歯をやみくもに磨くと、歯や歯肉を傷つけてしまうもの。

押し付けすぎを防止する機能が搭載された電動歯ブラシを選ぶと、歯や歯ぐきを傷つけにくいでしょう。

電動歯ブラシを必要以上の強い力で歯に押し付けていると、歯が削れ知覚過敏症になる恐れがあります。

歯垢除去力が高いもの

一般的に、電動歯ブラシの回転数や振動数が多いものを選んだ方が、歯垢除去率が高くなります。

また振動数が多い【音波ブラシ】や【超音波ブラシ】を選ぶと、微細な振動で汚れを浮かせて落としやすくしてくれるため歯を傷つけにくいです。

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ブラシ部分が小さめのもの

歯並びが悪い方や、口が小さい方はブラシ部分が小さめのものを選んだ方が隅々まで磨くことができます。

コンパクトヘッドの歯ブラシを選ぶと、奥歯や歯並びが悪い部分など磨きにくい部分にピンポイントで当てることができます。

また、”歯周ポケット用”など用途に応じたブラシヘッドを選ぶことも大切です。

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歯医者でおすすめされる電動歯ブラシの正しい使い方


電動歯ブラシを実際に使用する際のポイントについて解説していきます。

正しくブラシを当てる

基本的にブラシは歯面に対して90度に当てます。歯と歯肉の間は斜め45度に当てると歯周ポケット内部のプラーク除去につながります。

歯の表面・噛み合わせの面・歯の裏側・歯と歯肉の間などに分けて丁寧に毛先を当てましょう。磨く順番を決めておくと、磨き残しの予防になります。

タイマーでブラシを動かす時間を教えてくれたり、アプリと連動し磨けていない箇所を教えてくれたりする機能がある電動歯ブラシも販売されています。

ブラシを歯に強く押し付けない

歯に優しく当てましょう。

電動歯ブラシは手磨きの歯ブラシに比べて力が強いことが多く、振動や音波が伝わりやすいため強く押し付けすぎると歯が削れてしまう原因となります。

デンタルフロス、歯間ブラシを併用する

電動歯ブラシだけでは、歯と歯の接している面までは清掃できません。

歯と歯の間は虫歯ができやすい箇所ですので、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシのような補助的清掃器具を必ず併用しましょう。

歯並びが悪いところなどブラシの毛先が届きにくいところには、ワンタフトブラシがおすすめです。

歯磨き粉は研磨剤無配合のものを使用

電動歯ブラシを使用する際は、【研磨剤無配合・発泡剤無配合】の歯磨き粉か、電動歯ブラシ用の【低研磨・低発砲のジェルタイプ】の歯磨き粉がおすすめです。

一般の練りタイプの研磨剤入りの歯磨き粉は、電動歯ブラシには刺激が強すぎるため使用しないでください。

また、歯磨き粉の量は米粒大の少量で十分です。
歯磨き粉は使用せず、水だけで電動歯ブラシを使用しても十分な清掃効果があります。

まとめ

電動歯ブラシは【磨いた気になりがちなので、磨き残しが多くなることがある】【正しく使わないと歯や歯肉を傷めることがある】ため、おすすめしていない歯医者もいます。

しかし、正しく使えば効率的に歯垢を除去することができる便利なアイテムです。

電動歯ブラシを購入する際は、歯医者がおすすめすしている商品を選ぶと比較的安心安全です。

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