高機能な電動歯ブラシなら超音波式・音波式|特徴や注意点を解説

口の中のケアに力を入れたいと思ったときに、電動歯ブラシを普段の歯磨きに取り入れるという方法があります。

この記事の結論

・電動歯ブラシを使うなら、高機能で使いやすい超音波歯ブラシや音波歯ブラシがよい

・磨きづらい場所には補助器具を使うことや、研磨剤が入っていない歯磨き粉を選ぶなど注意点がある

・電動歯ブラシには超音波式、音波式の他に回転式、振動式のものがある

高機能な電動歯ブラシなら超音波式・音波式がおすすめ|特徴や機能を解説

電気の力で起きる振動や回転によって、プラークや汚れを落とすことができるのが電動歯ブラシです。近年は口の中のセルフケアへの関心の高さから、さまざまな種類の電動歯ブラシが販売されています。

特に超音波歯ブラシと音波歯ブラシは機能性が高く使用しやすいことから、本格的に電動歯ブラシを使ったセルフケアを行いたい方にはおすすめです。

振動で汚れを浮かせ落とす

超音波や音波による振動で、磨き残しや汚れを浮かせて落とすことができるといわれています。

超音波歯ブラシの振動数は160~200万Hzです。この微細な振動により汚れを浮かせて取り除きやすくする効果があります。超音波が口の中の唾液を利用して水流を発生させ、より効果的に汚れを落とすことができます。

音波歯ブラシの振動数は200~300Hzです。音波の振動によって汚れを落とすので、強く押し当てると振動しづらく効果が弱まるので注意しましょう。振動で触れているところの汚れを除去し、隙間のブラシが届かない場所は音波で清掃可能です。

超音波歯ブラシや音波歯ブラシは歯ブラシの毛先が振動してるので、大きく動かさずに少しずつずらして磨くのがポイントです。

歯ブラシでは落とせないむし歯の原因を除去できる

音波歯ブラシを使うと、普通の歯ブラシでは落とせないむし歯の原因である不溶性グルカンやバイオフィルムを除去することができます。

むし歯の原因となる細菌は常在菌であるミュータンス菌です。ミュータンス菌は食べ物や飲み物に含まれる糖分を好み、糖分をエサに粘着性のある物質の不溶性グルカンをつくり出します。
不溶性グルカンはネバネバする粘着性の物質なので、さまざまな細菌を付着させ集めるのです。

さまざまな細菌が集結し、膜を張ったものをバイオフィルムといいます。身近でわかりやすいところでいえば、排水溝がヌメヌメするのはバイオフィルムが原因です。この細菌が集結したバイオフィルムを放置していると、口のねばつきやむし歯の原因になるのです。

歯と歯ぐきの境目のバイオフィルムは、歯ぐきに触れている部分なので歯周病の原因になります。手磨きでは除去できないので、歯科医院での機械的なクリーニングが必要です。しかし、音波歯ブラシであれば不溶性グルカンやバイオフィルムを落とすことができるので、セルフケアが可能です。

ブラッシング時間の短縮ができる

超音波歯ブラシや音波歯ブラシを使うことでブラッシングをする時間が短縮できます。超音波や音波の振動によるサポートで、はやく汚れを落とすことができます。

短時間で歯磨きができ操作が簡単なので、障害をもつ方や介護が必要な方が使うのも効果的です。

大きな音や振動が苦手な方でも安心して使える

微細な動きでほとんど振動を感じず、音も大きくないものが多いので電動歯ブラシは音や振動が大きいというイメージを持つ方にもおすすめです。ブラシ自体が回転する電動歯ブラシに比べて振動は弱く、振動が苦手な方でも安心です。

静音機能が優れているものが多いので、振動音を気にせずに外出先や職場でも使えます。

超音波・音波歯ブラシの注意点

とても優れた機能をもつ超音波歯ブラシと音波歯ブラシですが、気をつけなければならないこともあります。

正しい使い方をしないと効果は出ない

高機能な電動歯ブラシを使っているからといって、正しい使い方をしなくては十分な効果は得られません。正しい使い方とは、まずブラシの毛先を磨き残しが多い部分にしっかりと当てます。

奥歯にある溝、歯と歯ぐきの境目は磨き残しが多い部分です。電動歯ブラシは毛先の部分が振動しているので大きく動かして磨かないよう注意しましょう。歯が削れてしまい、知覚過敏の原因になるます。強く押し当てることも歯ぐきが傷ついてしまうのでやめましょう。

磨き残しが多い部分は補助用具を併用する

フロスや歯間ブラシ、タフトブラシといった補助用具を併用することで、よりきれいな状態をめざしましょう。どうしても磨ききれない部分は補助用具を活用するのがおすすめです。

歯と歯の間の汚れはフロスを、ブリッジの歯がない部分には歯間ブラシを使いましょう。歯ブラシの毛先の部分が一束になった形状のタフトブラシは、歯並びが悪いところや奥歯の後ろの歯ブラシが届きにくい部分に使ってください。

値段は比較的高価なものが多い

さまざまな機能が搭載されているものが多く、比較的高価になります。

ブラシ部分を定期的に交換する必要があるので、続けて使うためには本体価格とは別に替えブラシの金額は確認しておきましょう。自分に必要な機能が備わっているものを選んでください。

歯磨き粉には注意が必要

歯磨き粉は研磨剤が入っていないものを選びましょう。普通の歯ブラシでは問題がない研磨剤ですが、電動歯ブラシは振動数が多く力が強いので研磨剤で歯が削れてしまいます。歯が削れると染みる原因になるので注意が必要です。

また発泡剤が入っている歯磨き粉だと振動でたくさん泡立ってしまい、まだ汚れが落ちていないのにうがいをして歯磨きを終わらせてしまうことがあるので気をつけましょう。

心臓ペースメーカーを使用している方は注意

心臓ペースメーカーといった体内埋め込み型医療電子機器を使用している方は、誤作動を起こす危険があるため超音波電動歯ブラシは使わないでください。取扱説明書を読むか、医師に相談しましょう。

超音波式・音波式以外の電動歯ブラシ

電動歯ブラシには超音波式電動歯ブラシと音波式電動歯ブラシの他にも駆動方式や振動数、回転数などが違うものがあります。

回転式歯ブラシ

回転式歯ブラシはブラシ部分が左右に回転して汚れを落とします。回転する力が強いので歯垢除去力が高く、磨いたという満足感が得られやすいという特徴があります。

回転するときの振動が大きいので苦手な方には不向きといえます。力が強い分、歯ぐきを傷つけやすいので、歯周病で歯ぐきの状態が悪い場合は控えるか歯科医院で相談しましょう。

振動式歯ブラシ

振動式歯ブラシはブラシ部分が往復するように振動します。比較的安価で往復する動きが普通の歯ブラシを使う時の動きと同じなので、電動歯ブラシを試してみたい方におすすめです。
回転式の電動歯ブラシに比べると歯ぐきへの負担は少ないですが、大きく動かしたり強く押し当てると歯ぐきを傷つけるので注意しましょう。

超音波式をはじめとした電動歯ブラシは正しく選んで使いましょう

さまざまな機能を搭載している物が多い超音波歯ブラシをはじめとした電動歯ブラシですが、正しく使うことで効果を発揮します。特徴や注意点を理解することも大切です。
正しく使って、むし歯や歯周病を予防しましょう。

スマイルティース編集部おすすめの電動歯ブラシ

多機能な電動歯ブラシを紹介します。

オムロン 音波式電動歯ブラシ メディクリーン

オムロン 音波式電動歯ブラシ メディクリーン ブラック HT-B324-BK

歯周病の原因になる歯周ポケットの汚れを落とすために、歯ブラシを当てる最適な角度を光で知らせしてくれる機能が搭載されています。歯ぐきのケアを考えている方におすすめです。

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フィリップス ソニッケアー ダイヤモンドクリーン9000

スマートフォンと連携して、アプリで毎日の歯磨きの回数や時間、ブラッシング圧が的確かどうかを記録できます。グラス型の充電器がスタイリッシュです。

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