子どもの電動歯ブラシは0歳から使える!子ども用電動歯ブラシをまるごと解説

子どもの歯が生えてくると虫歯のリスクが発生するため、歯磨きをどうするか考える時期です。

手磨きよりも効率的に歯の汚れを落とせる子ども用の電動歯ブラシについて、使い始める時期、電動歯ブラシを使うことのメリットとデメリット、選び方と正しい使い方をご紹介します。

この記事の結論

・子どもの電動歯ブラシは0歳から使える
・メリットは楽しく短時間で綺麗に歯磨きできること
・デメリットは子どもには手用歯ブラシと比べて電動歯ブラシの扱いが難しいこと
・正しく選んで使えば子どもの虫歯予防に効果的

電動歯ブラシは子どもの成長に合わせて0歳から使える


子どもの電動歯ブラシは、製品によって対象年齢が異なります。

0歳を対象とした仕上げ磨き用の電動歯ブラシなら、歯が生え始めたばかりの子どもにも使用できます。最終的にひとりで歯磨きができるように、子どもの成長に合わせて使いましょう。

  • 0〜5歳までは親が歯磨きしてあげるときにだけ使う
  • 5歳くらいからひとり磨きでも電動歯ブラシを使い始める

0〜5歳までは親が歯磨きしてあげるときにだけ使う

子どもは6歳くらいまではひとりで歯を磨くのが難しいです。そのため、0〜5歳までの子どもに電動歯ブラシを使う場合は、親が歯磨きをしてあげるときだけ使用します。

子どもの歯や歯ぐきはとてもデリケートなため、電動歯ブラシの対象年齢は必ず確認しましょう。

子どもが興味を持てば、歯ブラシを持たせたり自主的に口に入れたりするのは構いません。しかし、電動歯ブラシを与えるのは、使い方を間違えると口や歯を傷つけるため止めましょう。

子どもに持たせるのは年齢や歯の状態に応じた手用歯ブラシにして、保護者の監督の下で使用しましょう。

5歳くらいからひとり磨きでも電動歯ブラシを使い始める

ひとり磨きで電動歯ブラシを使う場合は、5歳くらいになったら少しずつ電動歯ブラシを使わせてみましょう。

初めのうちは技術的に電動歯ブラシを扱うのが難しいので、前歯だけなどに限定して使用してもらいます。電動歯ブラシに慣れることを目標にして、保護者の監督の下で少しずつひとりで磨ける範囲を広くすると良いでしょう。

子どものひとり磨きが終わったら、保護者が電動歯ブラシで仕上げ磨きを行います。仕上げ磨きは10歳ころまで行うことが推奨されています。

もし子どもが電動歯ブラシの正しい動かし方が分かっていても、技術的に満遍なくブラシを歯に当てるのが難しいからです。

子ども用電動歯ブラシを使うメリットとデメリット


子ども用の電動歯ブラシを使うメリットには、以下のようなことが挙げられます。

  • 時短になる
  • 清掃効果が高い
  • アプリとの連携やタイマーで楽しく歯磨きができる

反面、機械音や清掃効果の高さから以下のようなデメリットもあります。

  • 振動や音を嫌がることがある
  • 重いため上手く扱えないことがある
  • 上手く扱えないと磨き残しが多くなる
  • 口の中や歯を傷つけることがある
  • 手用歯ブラシよりも価格が高い

メリット

時短になる

ブラシ部分が手では難しいくらい早いスピードで振動するので、正しく使えば手用歯ブラシよりも短い時間で歯の汚れを除去できます。

特に子どもは慣れていないと、仕上げ磨きをしている間じっとしていることが難しいことがあります。電動歯ブラシを使えば仕上げ磨きも効率的に終わるので、時短になり子どもの負担にもなりにくいです。

清掃効果が高い

ゴシゴシと小刻みに歯ブラシを動かさなくても、歯に当てるだけでブラシの振動で汚れが落ちるので、子どもでも簡単に歯の汚れが落とせます。

アプリとの連携やタイマーで楽しく歯磨きを習慣化できる

電動歯ブラシの種類や機能によっては、スマホの専用アプリと連携して磨き残しをチェックしたり、歯磨きの時間をカラフルな光や音楽で知らせてくれたりするものがあります。

このような製品は子どもの口腔ケアの意識向上にも役立ち、歯磨きを楽しく習慣化できます。

デメリット

振動や音を嫌がることがある

電動歯ブラシのモーターや歯ブラシが動く音が大きいため、怖がって口に入れたがらないことがあります。

また、振動することが気持ち悪くて使いたがらない場合もあるので、このようなときは無理せずに手用歯ブラシを使用するのが良いでしょう。

重いため上手く扱えないことがある

電池やモーターが入っているため、手用歯ブラシよりも重くて扱いにくいことがあります。

子どものひとり磨きにも使うなら、手の大きさに合うものやできるだけスリムで軽いものを選ぶと良いでしょう。

上手く扱えないと磨き残しが多くなる

振動が気持ち悪くて歯に当てられない、重くて上手くコントロールできないなどの理由で上手く扱えないと、磨き残しが多くなります。

電動歯ブラシは仕上げ磨きとして使い、ひとりで歯を磨くときは手用歯ブラシを使うなどして使い分けると良いでしょう。

口の中や歯を傷つけることがある

歯に当てるだけで汚れを落とす力が加わるので、歯茎や口の粘膜に間違えて押し付けてしまうと怪我をする危険があります。また、歯に必要以上に押し当てると歯面が傷つく可能性もあります。

手用歯ブラシよりも価格が高い

手用歯ブラシが数百円から購入できるのに対して、電動歯ブラシは数千円ほどの初期費用がかかります。

また、毛先が開いてきたらブラシ部分を交換しないといけません。手用歯ブラシも定期的に交換する必要がありますが、製品によっては電動歯ブラシの交換用ブラシの価格が手用歯ブラシよりも高い場合があります。

子ども用電動歯ブラシの効果


電動歯ブラシはブラシの動き方(駆動方式)によって効果が違います。電動歯ブラシを選ぶときの参考にすると良いでしょう。

  • 振動式→手磨きよりも汚れがよく落ちる
  • 回転式→細かいところまで磨きやすい
  • 音波式→ブラシが届かないところの汚れも落とせる

振動式|手磨きよりも汚れがよく落ちる

ブラシがモーターで振動して歯垢を落とすのをアシストしてくれるので、手用歯ブラシだけのブラッシングよりも歯の汚れがよく落ちます。

ほかのタイプの電動歯ブラシとは違い、手用歯ブラシと同じように動かして使用できます。

手用歯ブラシを小刻みに動かすのは、歯磨きの基本的なテクニックです。歯ブラシの基本的な技術を身につけながら歯垢の除去効果を高めたい方は振動式がおすすめです。

回転式|細かいところまで磨きやすい

円形のブラシが回転して歯垢を掻き出すタイプの電動歯ブラシです。1本ずつ歯を磨けるので、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などの細かいところの汚れまで落としやすいです。

ブラシが激しく回転するので、電動歯ブラシの音や刺激が苦手な子どもには向きません。

音波式|ブラシが届かないところの汚れも落とせる

振動式よりも高速で細かくブラシが動いて、口の中に汚れを洗い流す唾液の流れを作るので、ブラシが届かない歯と歯の間や歯周ポケットの中まで綺麗にします。

振動の刺激非常に少なく音も小さいので、電動歯ブラシの音や刺激が苦手な子どもでも受け入れやすいです。

子ども用電動歯ブラシを選ぶポイント


子ども用電動歯ブラシは以下のポイントを抑えると良いでしょう。

  • 電動歯ブラシの種類
  • 対象年齢
  • 子どもが扱える重さかどうか
  • 電池と充電のどちらで使えるか
  • 価格
  • そのほかの機能

電動歯ブラシの種類

子ども用電動歯ブラシには「振動式」「回転式」「音波式」の3種類あります。

ブラシの動き方によって汚れを落とす効果や使い方が違うので、子どもの口の悩みや好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。

対象年齢

製品の対象年齢を確認して、子どもの年齢に合っているか確認しましょう。

対象年齢に合っていないものを使ったり、ひとりで十分に歯磨きができないうちに子どもに電動歯ブラシを使わせたりすると、口の中を傷つける危険があります。

子どもが扱える重さや大きさかどうか

電動歯ブラシは機械が入っている分、手用歯ブラシよりも重いです。子どものひとり磨き用の電動歯ブラシを選ぶ際は、子どもが扱える重さや大きさかを確認すると良いでしょう。

電池と充電のどちらで使えるか

充電式の電動歯ブラシと電池式の電動歯ブラシがあるので、ランニングコストやどこで使うかなどを考慮して選ぶと良いでしょう。

電池式は本体に入れるだけで使えるので、持ち運びが多い方におすすめです。

充電式は電池代がかからないのでランニングコストを抑えられます。しかし充電するのを忘れると、使いたいときに電動歯ブラシが動かなくて不便なことがあります。

価格

本体の価格と交換用ブラシの価格を考慮して、継続して使えるものを選びましょう。

子ども用の歯ブラシで1番リーズナブルなのは振動式です。回転式や音波式は歯垢の除去効果が高く、上位モデルになると専用アプリで歯磨き習慣をサポートするプログラムが無料で使えるなど、高機能なため価格も高くなります。

そのほかの機能

歯磨きの最中に口内を照らして見やすくするLED機能や、専用アプリの子どもの歯磨きプログラムの有無など、そのほかの機能にも着目して選ぶのもおすすめです。

子供用電動歯ブラシの正しい使い方


以下のポイントに注意して子ども用の電動歯ブラシを正しく使いましょう。

  • 電動歯ブラシの種類によって磨き方が違うので注意する
  • 軽い力で歯茎に対して45度に当てる
  • ブラシは小さくて柔らかいものを使う
  • ブラシは定期的に交換する
  • 研磨剤無しのフッ素入り歯磨き粉を使う

電動歯ブラシの種類によって磨き方が違うので注意する

電動歯ブラシは駆動方式によって分類されます。種類ごとに適切な磨き方が違うので注意しましょう。

振動式は手用歯ブラシと同じように動かします。横方向に小刻みに動かしましょう。

回転式と音波式は、手用歯ブラシのようにゴシゴシと歯を擦りません。一ヶ所につき3秒ほど軽くブラシを当てて、少しずつスライドさせて歯列を満遍なく撫でるようにします。

軽い力で歯茎に対して45度に当てる

歯ブラシは歯茎に対して45度に当てて磨きます。このとき歯ブラシがしなるほど強く押し当てると歯茎や歯が傷ついて痛いので、軽い力で優しく歯面に当て流ようにしましょう。

ブラシは小さくて柔らかいものを使う

子どもの歯や歯茎は傷つきやすいので、ブラシは小さくて柔らかいものを選びましょう。ブラシの先端が丸い形状のものなら、さらに低刺激で良いでしょう。

大きくて硬いブラシは歯茎に当たって痛いので、子どもが歯磨きを嫌がる原因となります。

ブラシは定期的に交換する

ブラシは毛先が開いたら交換の時期です。汚れを落とす力が弱くなるので、1〜3ヶ月ほどで交換するのが望ましいです。

研磨剤無しのフッ素入り歯磨き粉を使う

子どもの虫歯予防にはフッ素が有効です。研磨剤を配合していないフッ素入りの歯磨き粉で虫歯を予防しましょう。

フッ素は柔らかくて溶けやすい子どもの歯の表面を強化して虫歯に強い歯にする効果があります。

フッ素濃度は高い方が効果がありますが、うがいができずに飲み込む可能性と歯のフッ素症(歯に白い斑点などができる症状)のリスクがあるため、5歳までは500ppm以下のものを使用しましょう。使用量は米粒ほどの大きさが目安です。

研磨剤が入った歯磨き粉と電動歯ブラシを併用すると健康な歯に傷を付けてしまうので、使用しないようにしましょう。

電動歯ブラシは正しく選んで使えば子どもの虫歯予防に効果的


子どもの電動歯ブラシは製品によっては0歳から使えます。適切に使えば楽しく短時間で綺麗に歯磨きできるので、子どもの虫歯予防に効果的です。

保護者が行う仕上げ磨きも効率的に行えて、じっとしているのが難しい時期の子どもの負担にもなりにくいので、子どもの歯磨きに電動歯ブラシを取り入れてみてはいかがでしょうか?

スマイルティース編集部おすすめの子ども用電動歯ブラシ


高機能でアプリと連携できる上位機種から、0歳から使えるリーズナブルな電動歯ブラシまでを集めました。

ブラウン オーラルB 電動歯ブラシ 子供用 D12513KPKMG


1本ずつ歯を磨ける回転式のブラシで、効率よく細かいところの歯垢を除去します。楽しいポケモンのWEBコンテンツと連動して、楽しく飽きずに子どものひとり磨きをサポートします。

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フィリップス ソニッケアー キッズ こども用電動歯ブラシ HX6326/03


上手に歯磨きができるよう歯磨き指導してくれるプログラムで、ブラッシング技術の向上が期待できる電動歯ブラシです。音波水流が口内の細かな隙間の汚れまで落とせるので、歯垢除去効果も十分です。

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ハピカ すみっコぐらしハピカ


2,000円以下のリーズナブルな価格が魅力の振動式電動歯ブラシです。手用歯ブラシと同じように動かして使用できるので、初めて電動歯ブラシを使う子どもでも違和感が無く使用できます。

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Aidee こども用LED付電動歯ブラシ AORA


0歳から使える、音波式の電動歯ブラシです。業界最小サイズの柔らかなブラシで、赤ちゃんの小さくてデリケートな歯の汚れを優しく落とします。また、口内を明るく照らすLED搭載なので、歯が見やすくて安心です。

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