虫歯予防には歯磨き粉はうがいしないのが効果的!

歯磨き粉には、フッ化物と呼ばれる虫歯予防の成分が含まれています。ただし歯磨き後のうがいの回数が多いとフッ化物が流れてしまい、効果が減少する可能性があります。
歯磨き後のうがいは泡だけ吐き出しうがいをしないか、少量の水で1~2回するのが理想です。虫歯予防に効果的なフッ化物を口腔内に長く残すオーラルケアを身につけましょう。
目次
予防歯科世界先進国のスウェーデンで発見された「イエテボリテクニック」と呼ばれる、フッ化物を口腔内に長く残すための歯磨き方法があります。
従来の歯磨き方法と比べて予防効果が40%以上高いことがわかり、スウェーデンでは新常識となっています。
イエテボリテクニックの目的は、口の中にフッ化物を長く残し再石灰化を促進させて、歯を強化することです。おすすめのタイミングは
です。就寝中は唾液の量が減少し、再石灰化作用が弱くなり、歯の表面のエナメル質を元の状態に修復する作業が困難になります。虫歯予防に効果的なイエテボリテクニックの方法は以下の通りです。
1.フッ化物配合の歯磨き粉を2㎝歯ブラシの上に出す
12歳~14歳までは1cmが目安です。
2.歯磨き粉が全体に行き渡るように2分間磨く
実際には2分で磨ききれないので一度磨いてから行うと予防効果が高まります。
3.口の泡だけを吐き出して、うがいはしない
うがいをするとフッ化物が流れてしまいます。ただし口の中が気持ち悪い場合は、15mlの水で1回ゆすぎます。
4.最低30分~2時間は飲食しない
口の中のフッ化物の効果を持続させるためには歯磨き後の飲食を控えます。
ただし、注意点もあります。
またフッ化物がインプラントに与える影響は様々な見解があり、
歯を磨いた後の対応については以下の記事も読んでみてください。
【関連記事】
・歯磨き粉を使っても口をゆすがない?虫歯予防に効果的なスウェーデン式歯磨きとは
うがいしない歯磨き方法は高濃度フッ化物歯磨き粉を使用することによって、虫歯予防がさらに効果が上がります。
通常、市販の歯磨き粉は950ppmのフッ化物が配合されていますが、平成29年に1500ppmの歯磨き粉が承認されました。
WHO(世界保健機構)の発表によると、1500ppmの歯磨き粉と1000ppmの歯磨き粉を使った後、唾液中のフッ化物濃度を調べた結果1500ppmの方が2倍高くなり、
ただし、日本では厚生労働省により濃度が規定されています。
歯磨き粉のパッケージに記載されたフッ化物濃度を確認し、自分に合ったものを選びましょう。
「フッ素」の正式名は「フッ化物」といい、 歯磨き粉の成分表に書かれているフッ素は以下の通りです。
フッ素の入った歯磨き粉を総称して「フッ素配合歯磨き剤」と呼ばれており、フッ素は市販されている歯磨き粉の9割に配合されています。
フッ化物には再石灰化を助ける働きがあり、歯を強くする働きがあります。虫歯の原因である菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖質をエサにして酸を作ります。その酸が歯の成分であるカルシウムを溶かしてできるのが虫歯です。
唾液には虫歯を防ぐ「再石灰化作用」があります。唾液に含まれるカルシウムやリンが酸を中和して、歯の表面のエナメル質を元の状態に修復する作用です。
フッ化物配合の歯磨き粉はコンビニやドラッグストアで簡単に手に入ります。成分表を確認して、フッ化物が配合されているか意識して歯磨き粉を購入しましょう。
初期虫歯の状態は歯科治療をせずに
初期虫歯とは、歯の表面がわずかに溶け出し穴が空いてない状態です。特に
歯の表面では、歯が溶ける脱灰と歯が固まる再石灰化が繰り返し起きています。そこにフッ化物が働きかけると再石灰化を促進させて初期の虫歯を修復します。
初期虫歯を修復させるためのポイントは以下の通りです。
汚れをしっかり落とす
初期虫歯を修復させるには、歯に付着した汚れをしっかり落とすことが大切です。
虫歯の原因菌が潜んでいるプラークが歯の表面に残っているとフッ化物が歯に作用しません。
フッ化物を口の中に残す
初期虫歯の修復のため、うがいを少なくしてフッ化物を口の中に留めましょう。
歯磨き後の口の中に残ったフッ化物は、うがいや唾液で流されてしまいます。フッ化物を口の中にできるだけ残すために泡だけを出すか、15mlの水で1回ゆすぎましょう。虫歯
は気づかずに進行してしまうものです。
フッ素の効果についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
【関連記事】
・フッ素の効果とは?フッ素入り歯磨き粉の効果・安全性・危険性について解説
フッ化物はWHO(世界保健機構)で安全性が認められている成分で、自然界にも多く存在しています。例えば、私たちが普段食べたり飲んだりしている水・お茶・海藻の中にも少量ですがフッ化物は含まれています。
しかし、
フッ化物も同様です。安全に使用する為には中毒症状を知っておく必要があります。フッ素が招く中毒症状は以下のとおりです。
急性中毒
高濃度のフッ素を一気に飲み込んでしまった場合、悪心・嘔吐・腹痛などの症状を引き起こす可能性があります。
歯のフッ素症
1歳~3歳までに高濃度のフッ化物を過量に摂取してしまった場合、形成中のエナメル質に影響して、歯の表面に褐色の斑点ができる病気です。このことから1450ppmの歯磨き粉は、6歳未満の子供には使用してはなりません。
フッ化物で中毒症状がおきるのは体重1kgあたりフッ化物2mgです。
市販の高濃度フッ素配合歯磨き粉1450ppmで歯磨き1回分の量(0.5g)に含まれるフッ化物の量は0.725mgとごく少量です。
高濃度とはいえ、
フッ化物配合歯磨き粉は虫歯予防のための有効な手段です。効果的に虫歯予防する為に、うがいしない新しい磨き方「イエテボリテクニック」を実践してみましょう。
フッ素が歯にもたらす危険性は、以下の記事でも紹介しています。
【関連記事】
・フッ素の効果とその危険性とは?おすすめのフッ素なしの歯磨き粉をご紹介!
歯磨き粉に配合されているフッ化物には、虫歯予防や初期虫歯を修復する働きがあります。より効果を高めるためうがいをしない、もしくはの回数を減らす方法を試してみてください。
フッ化物配合の歯磨き粉や使用方法についてわからないことがあれば、歯科医院で相談してみましょう。
高濃度フッ化物歯磨き粉はどれを使えばいいかお悩みの方に、虫歯予防にオススメの歯磨き粉をピックアップしましたのでぜひ参考にしてみてください。
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