歯が黒い原因は虫歯だけじゃない!?原因の見極め方やそれぞれの対処法を解説

鏡を見たら歯が黒い!まず思い浮かぶのは虫歯かもしれません。しかし虫歯の他にも、着色や生活習慣など歯が黒くなる原因はいくつかあります。

本記事では歯が黒い原因の見極め方、対処方法などをご紹介します。

この記事の結論

・歯が黒い原因は虫歯や着色などの歯のトラブルが主な原因。
・歯が黒いときは歯科医院で診てもらい、原因を見極めて適切に対処するのが望ましい。

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歯が黒い原因

黒くなった歯が大人の歯か子供の歯かによって、考えられる原因は若干異なります。

大人の歯(永久歯)の場合

大人の歯の場合は以下の6つが原因として考えられます。

  • 虫歯
  • 着色
  • 歯石
  • 被せ物が合わなくなった
  • 歯の神経を抜いた
  • けがなどにより歯の神経が死んでしまった

■虫歯

歯の一部分だけが黒い場合、まず考えられるのが虫歯です。

虫歯は奥歯の噛む面や歯と歯の間、被せ物との境目などにできやすいです。痛みを感じたり、しみたりすることがあればその可能性が高いです。

■着色

着色により歯が黒く見えることがあります。

タバコをよく吸う方、コーヒーをよく飲む方などは全体的に黒く着色することもあります。着色除去に特化した歯磨き粉で落ちることもありますが、歯に定着した頑固な着色は歯磨きでは落とせません。

また、詰め物をした部分は溝や段差があるため着色しやすいです。そのような部分は着色だけでなく細菌も入り込みやすく、虫歯になりやすい部分でもあります。

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■歯石

歯石と言ったら白色や黄色をイメージするかもしれません。しかし歯ぐきの近くや内側にも歯石が付くことがあり、その場合は黒色です。

歯石は歯垢(プラーク)が放置された結果固まったものです。歯垢の段階であれば歯ブラシで取れますが、歯石のように固まると自分では取れません。

また歯ぐきの近くや内側の歯石は、歯周病の原因となります。歯周病が進行する前に歯科医院で取ってもらいましょう。

■被せ物が合わなくなった

被せ物の根元部分が歯茎のラインと合わなくなったことで、黒く見えることがあります。普段は歯ぐきに隠れて見えませんが、加齢や歯周病などにより歯ぐきが下がると黒い部分が見えることがあります。

また被せ物をした歯の根本が虫歯で黒くなっていることもあります。普段は被せ物で隠れているため見えませんが、歯ぐきが下がったことにより見えることがあります。

■歯の神経を抜いた

虫歯治療などで神経を抜くと、歯の生命力が無くなり全体的に黒ずんできます。

■けがなどにより歯の神経が死でしまった

強く打つなど歯に強い衝撃が加わると、歯の神経が死んでしまうことがあります。この場合も神経を抜いたときと同様、歯の生命力が無くなり全体的に黒ずんできます。

子どもの歯(乳歯)の場合

子どもの歯の場合は以下の4つです。

  • 歯の汚れ
  • 虫歯
  • 歯の神経へのダメージ
  • 虫歯の進行抑制薬

■歯の汚れ

歯に付いた黒い食べかすや汚れによって黒くなることがあります。特に、チョコレートなどの黒い食べ物は、歯の溝に挟まって虫歯のように見えることがあります。

歯の汚れによる黒い点や線であれば、いつも通りに優しく歯磨きをすると消えていきます。

■虫歯

虫歯ができて重症化してくると、点状や線状に歯が黒くなることがあります。歯磨きをしても、黒い点や線が消えないのが特徴です。

■歯の神経へのダメージ

歯をぶつけるなどすると神経にダメージが生じて歯の新陳代謝が上手く行われず、歯面が全体的に黒や茶色の歯になることがあります。この場合は、歯磨きをしても歯は黒いままです。

■虫歯の進行抑制薬

虫歯の進行抑制に用いられるサホライドという薬を塗布したところは、部分的に黒くなります。汚れが溜まりやすく虫歯になりやすい歯の溝に使用することが多い予防薬です。初期の虫歯を治療する際に、歯を削る代わりにサホライドを塗布して虫歯の進行を抑制します。

サホライドには銀が含まれており、これが部分的に歯を黒くする原因です。歯磨きをしても落とせないため、改善するには虫歯を削って治すか、大人の歯に生え変わるのを待つしかありません。

歯が黒い原因の見極め方


歯が黒い原因を見極めるポイントはふたつあります。

  • 黒い部分が痛むかどうか
  • 歯に穴が開いているかどうか

黒い部分が痛むかどうか

歯が黒い原因が何であるか分からないとき、基準となるのは痛みの有無です。黒い部分が痛む場合は、原因が虫歯である可能性が高いです。痛みが無くてしみるだけという場合も虫歯の可能性があります。そういった症状がまったく無い場合は着色や歯石、被せ物の色である可能性が高いです。
ただし大人の虫歯は子供より痛みが出にくいです。手遅れにならないためにも、症状を感じたら早めに歯科医院で診てもらいましょう。

歯に穴が開いているかどうか

虫歯が進行すると歯の表面に穴が開きます。もし目で見て穴が空いていれば虫歯が原因の可能性が高いです。しかし、歯の溝から虫歯になった場合は、歯の表面に目立った穴がなくても内部で虫歯が広がっていることがあります。

虫歯を穴や痛みの有無だけで判断するのは難しいため、最終的には歯科医院でレントゲン撮影や口腔内審査を行って判断する必要があります。

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歯が黒い場合の解決方法


歯が黒い原因によって解決方法は変わってきます。どの方法が望ましいかは、歯科医院で診てもらうのがもっとも確実で安全です。

  • 虫歯が原因の場合|治療を受ける
  • 歯の汚れが原因の場合|歯のクリーニングを受ける
  • 歯石が原因の場合|歯石を取ってもらう
  • 着色が原因の場合|歯科医院のホワイトニングを受ける
  • 歯の神経が原因の場合|ウォーキングブリーチか被せ物をする
  • 被せ物が原因の場合|被せ物を作り直す

虫歯が原因の場合|治療を受ける

歯科医院で診てもらい、歯の黒い原因が虫歯だった場合は虫歯の治療を受けます。具体的には黒い部分(虫歯)を削り、代わりに歯の色に合った詰め物をします。虫歯の範囲が大きい場合は大きく削る必要があり、この場合は被せ物になります。

自分で見て虫歯は小さそうでも、削ってみると歯の中で大きく広がっていたということもあります。

歯の汚れが原因の場合|歯のクリーニングを受ける

歯の黒い原因が着色だった場合はクリーニングを受けます。歯磨き粉では落とせない着色や細かい溝や段差に入り込んでしまった着色も、クリーニングであれば落とせます。

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歯石が原因の場合|歯石を取ってもらう

歯の黒い原因が歯石だった場合は、専用の器材を使って歯石を取ります。歯石は歯ブラシでは落とせませんが、歯科医院では落とせます。歯石を取るのは歯周病の予防や治療にもなります。

爪楊枝や市販されているグッズなどで、自分で歯石を取るのは歯茎や歯を傷つける恐れがあるため危険です。できるだけ歯科医院で専門の機械を使って落としてもらいましょう。

着色が原因の場合|歯科医院のホワイトニングを受ける

歯科医院のホワイトニングにはいくつか種類があり、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングが代表的です。

いずれも歯を削らず、歯を漂白する薬剤を使用して歯の黒ずみを改善します。歯のクリーニングは元の歯の色までしか改善しませんが、歯科医院のホワイトニングは部分的な着色から全体的な着色まで落として、元の歯の色よりも白くできます。

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歯の神経が原因の場合|ウォーキングブリーチか被せ物をする

神経を抜いた後歯が黒くなっている場合は、 歯の内側に薬剤を入れるウォーキングブリーチというホワイトニングを受けるか、歯を削って白い被せ物をすることで歯の黒ずみを改善できます。
ウォーキングブリーチは歯の神経の穴を使用するので、神経が生きている歯には適応されません。歯の神経の治療をしたあと、ウォーキングブリーチを行います。

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被せ物が原因の場合|被せ物を作り直す

被せ物が合わない場合は、新しいものに作り替えることで解決します。金属を使用しない白い被せ物にすると、より自然な仕上がりになります。

まとめ


歯が黒くなったり黒い点や線がある場合は、歯磨きで消えるものと消えないものがあります。そのため、原因をよく見極めて対処することが大切です。

無理に自分で黒い部分を取ると、細菌が入り込んで歯にダメージを受けたり、かえって着色しやすくなったりします。歯石を取るためのグッズなどが市販されていますが、それにより歯や歯ぐきを傷つけてしまうこともあるため大変危険です。原因に応じて適切に対処するためにも、歯が黒いのが気になる場合は歯科医院で診てもらうのが望ましいでしょう。

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