口臭が起こりやすい食べ物とは?口臭の予防・改善方法もご紹介!

口臭にはさまざまな原因があり、その中のひとつが食べ物によるものです。口臭が起こりやすい食べ物を理解して口臭を予防し、口腔ケアなどで改善しましょう。

今回は、口臭が起こりやすい食べ物や予防・改善方法を紹介します。

この記事の結論

・食べ物が原因で一時的に起こる口臭(外因的口臭)がある

・外因的口臭は飲食物が消化・代謝されるときに、臭い成分が血液や肺を通して息が臭う

・食べ物による口臭を予防するには、口臭に効く食べ物や飲み物を摂取する、ガムを噛む、うがいや歯磨きをすると良い

食べ物が原因で起こる口臭



臭いの強い食べ物や飲み物で起こる口臭は、外因的口臭と言います。

外因的口臭は、食べ物や飲み物が消化・代謝されるときに臭い成分が血液や肺などを介して呼吸とともに排出されて起こります。

口臭が起こりやすい食べ物

口臭が起こりやすい食べ物は以下のようなものがあり、これらの臭い成分によって口臭が発生します。

  • ニンニク、ニラ、ネギ、玉ねぎ
  • 納豆
  • アルコール
  • コーヒー
  • チーズ・牛乳などの乳製品
  • アブラナ科の野菜

ニンニク、ニラ、ネギ、玉ねぎ

アリシンという臭い成分が含まれており、消化されると臭いの成分が血液の中に入り肺から息として排出します。そのため口の中が臭うというよりも、息から臭いが発生します。

納豆

納豆菌が発酵するときに発生するアンモニア成分によって口臭が発生します。

納豆によるアンモニアは身体の中に吸収されないため、ガムを噛んだり歯を磨いたりして、アンモニア成分を口から除去するとすぐに口臭は治まります。

アルコール

アルコールが体内で分解されるときに発生するアセトアルデヒドが口臭の臭いの元となります。

お酒を飲むと顔が赤くなる人はアセトアルデヒドを分解する力が弱いため、飲酒による口臭が発生しやすい傾向があります。

また、アルコールによる身体の脱水作用により口が乾燥しやすくなると、口内細菌の繁殖が活発になり口臭が起きやすくなります。

コーヒー

カフェインによる利尿作用により身体の水分が減少して口が乾燥するため、口内細菌の繁殖が活発になり口臭が起きやすくなります。

コーヒーの粒子は歯や舌に停滞しやすく、一緒に摂取することが多い砂糖やミルクは口内細菌の活動を活発化させて、口臭の原因物質を作り出します。

チーズ・牛乳などの乳製品

チーズ・牛乳などの乳製品の硫黄成分が多く含まれたタンパク質は口臭の原因となります。

これは口内細菌が分解して臭いの原因物質を作り出し、口臭を発生させます。

アブラナ科の野菜

ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜には、インドールという成分が含まれています。インドールは口に停滞すると、腐った野菜のような臭いがします。

口臭が起こりにくい食べ物

口臭が起こりにくい食べ物には以下のものがあります。これらの食べ物には口臭を抑える成分が含まれているため、ニンニクやネギなど摂取する前に食べたり飲んだりすると口臭予防につながります。

  • リンゴ
  • パイナップル
  • レモン
  • 生野菜

口の乾燥は口臭を引き起こします。水を飲むと口の汚れや臭い物質を洗い流して口を潤せるため、口臭が軽減します。

リンゴ

リンゴのポリフェノールは、口臭の原因物質のひとつであるメチルメルカプタンの発生を抑制します。

パイナップル

パイナップルにはタンパク質分解酵素が含まれています。口臭の原因となる舌苔にはタンパク質が含まれており、パイナップルの酵素には舌苔を落とす効果が期待できます。

ただし、酵素は60度以上の熱に晒されると効果が無くなるため、缶詰めのパイナップルは効果がありません。

レモン

レモンのクエン酸には殺菌効果あり、口内細菌が増えたり活性化したりして起こる口臭に効果が期待できます。

生野菜

ゴボウやレタスなどの食物繊維の多い野菜には口の汚れを取り除く効果があります。

さらに生野菜をよく噛むことで、唾液分泌を促して口臭を予防する効果があります。

食べ物以外の口臭の原因


口臭の原因は食べ物だけではなく、口の清掃不良や身体の病気、心の問題から起こる口臭もあります。

  • 生理的口臭
  • 病的口臭
  • 外因的口臭
  • 心理的口臭

生理的口臭

身体のメカニズムにより、寝起きや緊張したときなどに唾液が減少して起こる口臭です。誰にでもあるもので治療の必要は無く、水分を摂ったり歯磨きやうがいをしたりするとすぐに改善します。

口臭の臭い成分は、口の汚れなどに含まれる細菌が活動したときの副産物として発生します。

十分な歯磨きができておらず、口の汚れ(プラーク・歯垢)の付着が多いと臭いが強くなる傾向です。

病的口臭

虫歯や歯周病、口腔がんなどの口腔疾患に起因するものと、全身疾患に起因するものがあります。

全身疾患由来の口臭が発生しやすいのは、耳鼻咽喉系疾患、消化器系疾患などがあり、肉が腐ったような臭いが特徴です。

そのほかアミン臭(肝疾患)、アンモニア臭(尿毒症)、アセトン臭(糖尿病)、生魚が腐った臭い臭(トリメチルアミン尿症)などがあります。

外因的口臭

食べ物は外因的口臭のひとつですが、ほかにタバコ、アルコールなどに含まれる臭い成分が口臭の原因になることがあります。

食べ物と同様に、臭い成分が血液や肺を通して排出される口臭です。

タバコに含まれるタールは糞尿や腐った汚物と同じ臭い成分でできており、歯やプラーク、歯石、肺などに付着すると口臭として悪臭を放ちます。

心理的口臭

トラウマやストレスにより、口臭が無いにもかかわらず口臭があると思い込んでいる状態です。

人とのコミュニケーションや仕事が思う通りに進まない原因を口臭だと思い込むなど、原因は千差万別です。

口臭を気にする余りに過剰な口臭ケアを行なって、ドライマウスによる実際の口臭を発生させることがあります。

気になる食べ物を食べた後に行いたいセルフチェック


臭いの強い食べ物を食べたあと、口臭が気になるときに簡易的にできるセルフチェックをご紹介します。

  • コップや袋に吐いた息を確認
  • 唾液の臭いを確認
  • 舌苔を確認
  • デンタルフロスの臭いを確認

コップや袋に吐いた息を確認

コップやビニール袋に自分の息を吹きかけて、手などで覆い蓋をします。その後、深呼吸してからコップの中の息の臭いを嗅ぎます。

人間の鼻は臭いに慣れる性質があり、口臭は自分では気づきにくいため、食べ物などによる一過性の臭いをチェックするのに向いている方法です。

ビニール袋を使用するときは、袋自体に臭いの無いものを選びましょう。

唾液の臭いを確認

唾液や舌の表面には口臭の原因物質が含まれているため、手の甲を舐めて乾燥させたあとに臭いを嗅ぐと、自分の口臭に近い臭いを確認できます。

舌苔(ぜったい)を確認

自分の舌を鏡で見て、舌の表面に苔のような白いものが着いている場合は、口臭がする可能性があります。

舌苔をティッシュやガーゼなどで取り、少し乾かしてから臭いを嗅ぐと、どのような臭いがするのか確認できます。

舌苔は、口の中の粘膜が剥がれ落ちた舌の汚れです。口臭が発生する原因となります。

デンタルフロスの臭いを確認

歯の汚れは口臭の原因物質を作り出します。デンタルフロスを歯と歯の間に通したあと、フロスの臭いを嗅いでチェックします。

フロスが臭いと感じるなら、口臭がする可能性があります。

食べ物による口臭を消す方法


食べ物による口臭はできるだけ早く消したいものです。口臭を消す方法を3つ紹介します。

  • 口臭に効く食べ物や飲み物を摂取する
  • ガムを噛む
  • うがいや歯磨きをする

口臭に効く食べ物や飲み物を摂取する

食事と一緒に消臭効果のある食べ物や飲み物を摂取すると、食べ物による口臭を予防できます。

食前に牛乳・緑茶を飲む

にんにくにはアリシンと呼ばれる物質が含まれており、それが口臭の原因になります。

牛乳はこの成分と結びつくため、食事の際に摂取すると、にんにくが含まれた食べ物による口臭を予防できます。

緑茶に含まれているカテキンには臭いを抑える働きがあり、食前に摂取すると口臭予防につながります。

食時中はコーヒーを飲む

コーヒーに含まれているタンニンは消臭効果があり、口臭が起こりやすい食べ物による臭いを抑える効果が期待できます。

食後はチョコレートを食べる

チョコレートに含まれているポリフェノールは消臭効果があり、食後に摂取することで臭いを抑えられます。

ガムを噛む

食後にガムを噛むと唾液の分泌量が増え、口臭予防につながります。

唾液には洗浄作用や殺菌作用といった自浄作用があり、ガムを噛むことによってお口の中を潤し、洗浄する効果が得られます。

うがいや歯磨きをする

歯磨きやフロス、舌ブラシを用いた口腔ケアは口臭の原因を除去するだけでなく、歯周病によって起こる口臭にも有効です。

歯ブラシだけでは歯の汚れを落とし切れないため、歯間ブラシやデンタルフロスを併用すると良いでしょう。口腔ケアの最後や食後、就寝前に歯周病や口臭予防のマウスウォッシュを取り入れるのも効果的です。

うがいや歯磨きのほかに、舌のケアも行うと良いでしょう。舌の奥から手前に優しく擦るようにして、歯ブラシや舌ブラシを動かして舌の汚れを落とします。

ただし、強く擦ると舌の表面を傷つけて味覚障害やドライマウスを引き起こすことがあるため、毛の柔らかい歯ブラシや舌ブラシでケアしましょう。

舌苔が多く着いていたり口の中が乾燥していたりすると一度では取りきれないため、毎日続けて少しずつ落とします。

食事前後のケアで食べ物による口臭を予防しよう


食べ物による口臭は、食べ物が吸収されてから呼気として排出されことから食事後に感じやすい傾向です。口臭が発生する食べ物を摂取する前は、水や牛乳など飲んだり食後はマウスウォッシュを使ったりして予防しましょう。

定期的に歯科医院に通院し、口腔ケアするのも口臭予防には効果的です。

口臭対策に効く!マウスウォッシュをご紹介

コンクールF/コンクール


水で薄めて使用するタイプの洗口剤です。
コップに少量の水(25ml)を入れ、コンクールFを5滴垂らして希釈し使用します。1回当たりのコストが安く、経済的な商品です。

グルコン酸クロルヘキシジン(殺菌成分)が、歯周病菌・口臭菌・虫歯菌などの繁殖を最大12時間抑制します。

歯間ブラシ後のマウスウォッシュとして使用しましょう。また、水で薄めたコンクールFを歯間ブラシにつけ清掃すると、効果的に歯周病菌を殺菌できます。

市販のマウスウォッシュよりも刺激が少なく、スッキリとしたミント味。緑茶抽出液が配合されていて爽やかな香味です。

ただし、グルコン酸クロルヘキシジンアレルギーの方は、使用をお控えください。

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オーラルクールCHX/Ciメディカル


コンクールFと同じ、グルコン酸クロルヘキシジン(殺菌成分)を配合した洗口液です。
プロポリス配合で、ペパーミントの香りです。

グルコン酸クロルヘキシジンアレルギーの方は、使用をお控えください。

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