歯列矯正の流れとは?ワイヤー矯正やマウスピース矯正の流れを解説!

歯の矯正をする際、実際に歯を動かす前に 【精密検査】【虫歯・歯周病のチェック】【歯型取り】【抜歯】【青ゴム装着】など、さまざまなステップを踏むことが多いです。

この記事では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正の具体的な流れや、青ゴムを使う際の流れ、小児矯正の流れについて解説していきます。

この記事の結論

・「相談」→「精密検査」→「矯正治療(動的治療)」→「保定期間」が基本的な流れ

・矯正装置を装着するための準備として「青ゴム」を使用することがある

・子供の歯列矯正は「1期治療」と「2期治療」に分けて行なう

矯正治療の基本的な流れ


矯正治療の主な流れは、「相談(カウンセリング)」→「精密検査」→「矯正治療(動的治療)」→「保定・治療後の経過観察」です。

1.相談(カウンセリング)

まずは初診時に、歯並びについて矯正歯科医やスタッフと相談をします。具体的な治療方法や、矯正につかう装置などについての話を聞くことができます。

抜歯が必要かどうかなど、悩んでいることを相談できます。

ただし「精密検査」をしなければ、歯列矯正にかかる詳しい費用や治療期間などはわからないこともあります。

相談(カウンセリング)の費用は、無料~5000円程度です。

2.精密検査

  • 歯型の採取
  • 顔貌や口腔内の写真
  • パノラマレントゲン写真
  • 頭部X線規格写真(セファログラム)

現状の記録をとり治療計画を立てるために、複数の精密検査を行います。

精密検査に使用する機械や検査内容は、歯科医院により異なります。

上記の検査に加え、「CT撮影」「MRI撮影」「虫歯や歯周病の検査」「唾液検査」「MFT(口腔筋機能療法)が必要かどうかの検査」などを行うこともあります。

精密検査の費用は、1~5万円程度です。

3.診断と治療計画の説明

精密な術前検査の結果をもとに、矯正歯科医が診断をたて治療プランを提案してくれます。治療期間、矯正にかかる費用などについても説明があります。

使用する矯正器具によって、矯正中の見た目や費用、痛みなどが変わることがありますので、不明点や希望があれば歯科医とよく相談をしましょう。

また、結婚式などのイベントに合わせて矯正がしたいなどの予定があれば、スケジュール調整について相談することもできます。

取り扱っている矯正システムや、歯科医院によりますが、現在の歯並びと、治療後の歯並びをシミレーション画像で確認できるケースもあります。

4.虫歯や歯周病治療・歯のクリーニング・抜歯など

虫歯や歯周病治療が必要な場合、治療を行います。

矯正中は虫歯治療が難しくなるケースが多いため、虫歯があればまずは治療から進める必要があります。

また、歯周病の方が矯正を行うと歯周病が悪化してしまうため、歯周病治療を行い症状が安定してから矯正治療を行います。

唾液検査を行い虫歯になりやすいかどうかを調べ歯磨きの方法の指導を受けたり、MFT(口腔筋機能療法)の指導を受けたりすることもあります。

抜歯が必要な場合は、抜歯を行います。

5.矯正装置を装着・治療スタート!(動的治療)

矯正装置を装着し、実際に歯を動かしていきます。
治療方法や治療期間は人それぞれです。

治療期間は、全顎矯正の場合は1~4年程度、部分矯正の場合は3か月~1年程度です。

2~4週間に1回ほど定期通院して、歯を移動させていきます。

■ワイヤー矯正・裏側矯正の動的治療

歯の表面にブラケットという装置を接着し、ワイヤーを通して固定し少しずつ歯を動かしていきます。

に金属の輪を入れる場合、スペースを確保するために最初に「青ゴム」を使用することがあります。

■マウスピース矯正の動的治療

作製したマウスピースを受け取り、つけ外しの仕方やお手入れ方法、取り扱い方法などの説明を受けます。

1日20時間ほどマウスピースを装着し、段階的に新しいマウスピースに交換することによって少しずつ歯を動かしていきます。

歯が動くたびに歯型を採取し新しいマウスピースを作製するメーカーと、デジタル技術を駆使し歯の動きをシミレーションするため歯型の採取は1回だけでよいメーカーとがあります。

6.保定期間

歯並びが治ったら矯正装置を外し、保定装置を装着します。
保定期間は、歯の移動にかかった期間と同程度であることが多いです。

3~6か月に1回程度は通院が必要となります。

矯正治療後、歯は後戻りしようとするため、後戻りを防ぐための装置の装着が必ず必要となります。

保定装置は、取り外し可能なもの(マウスピース、リテーナー)と、取り外し出来ない固定型(ボンデッドワイヤー)のものがあります。両方を併用することも多いです。

7.矯正治療完了・定期検診

保定期間が終わった後に後戻りが起こることがあります。
半年に1回は定期検診を受け、歯と歯並びの状態をチェックしてもらいましょう。

矯正治療で青ゴムを使う場合の流れ


矯正治療の最初に使われることが多い、「青ゴム」について解説していきます。

青ゴムとは、歯と歯の間をあけるための小さなゴム

歯と歯の間に入れこみ、隙間をあけるための直径5ミリほどの青い色のゴムのことを、青ゴム(セパレーター/セパレーティングゴム)といいます。

ワイヤー矯正では、奥歯に金属製の輪(バンド)を装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かしていくことがあるのですが、バンドを装着するための隙間を作るため、歯と歯の間に「青ゴム」をまず挟みます。

ホールディングアーチ、リンガルアーチ、急速拡大装置などを使用するための準備としても青ゴムが使用されます。

青が多いのですが、透明やグレーなどのゴムもあります。また、ゴム以外に、真鍮製や、スチール製のセパレーターなどもあります。

青ゴムを装着する際の流れ

青ゴムは、2回取り付けることが多いです。

■1.本格的な矯正器具を装着する準備のために青ゴムを入れる

1~2週間程度青ゴムを装着し、歯と歯の間をあけていきます。

痛みや違和感があることがありますが、徐々に慣れることが多いです。

■2.矯正装置を作製するための歯型を採取

歯と歯の間のスペースが開いたら、歯科医院で矯正装置を作製するための歯型を取ります。

■3.矯正装置が完成するまで青ゴムを入れる

矯正装置を作製する期間は1週間以上かかることが多いため、スペースが後戻りしないように再び青ゴムを入れます。

■4.青ゴムを外し矯正装置を装着

矯正装置が完成したら、歯科医院で青ゴムを外して装置を装着します。

子どもの矯正治療の流れ


子どもの歯列矯正は、基本的には年齢や歯並びに合わせて1期治療と2期治療に分けて行います。

  • 1期治療は、乳歯と永久歯が混在している時期(混合歯列期)に行う
  • 2期治療は、永久歯が生えそろった時期に行う

混合歯列期に行う1期治療

1期治療は、小児矯正ともよばれます。

歯を1本1本並べる矯正方法ではなく、顎がバランスよく成長するように導いていく治療方法です。

1期治療のみで永久歯がきれいに並ばなければ2期治療を行う

2期治療は、永久歯が生えそろってから行うことが多いです。基本的には、通常の矯正方法(成人矯正)と同じ流れとなります。

1期治療を行ったことにより上下の顎のバランスが取れているため、ケースにもよりますが、より短期間で簡単に2期治療を行うこともできます。

まとめ


ワイヤー矯正や、マウスピース矯正、小児矯正などの治療の流れについてご紹介いたしました。

具体的な治療方法は、一人ひとりのお口の状況によって変わりますので歯科医院でご相談ください。

初回カウンセリングは無料~数千円程度ですので、セカンドオピニオン、サードオピニオンを受け熟考の上で矯正治療を始めることをおすすめいたします。

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