出っ歯(上顎前突)になる原因と、矯正方法・治療期間・費用を解説!

日本人は元から民族的に出っ歯(上顎前突)になる要素を持っており、欧米人と比べて出っ歯が多い傾向にあります。

なぜ出っ歯になるのか、予防はできるのか、また改善するにはどんな方法があるのかをご紹介します。

この記事の結論

・出っ歯になる原因は、顎と歯の大きさによるものや、舌癖などによるものなどさまざま。
・ワイヤー矯正・マウスピース矯正・インプラント矯正などの治療方法がある。
・出っ歯を放置すると、全身的な健康に影響を及ぼすことがある。

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出っ歯になる原因


顎が十分に発育せず、歯の並ぶスペースが足りないことや、前歯が大きいことなどが主な原因です。

遺伝の場合もありますが、出っ歯が遺伝するというよりは、顎や歯の大きさが遺伝して出っ歯になると考えられます。

また、舌を前方に押し出すような舌癖や4歳を過ぎてからの指しゃぶりは、出っ歯を引き起こす可能性があります。

出っ歯は前歯そのものが唇側に傾斜しているタイプや、上顎と下顎の大きさのバランスが悪いために、上顎が前に出ているように見えるタイプなどがあります。

上顎が小さいと鼻腔の発達が不十分になり、口呼吸になる傾向があります。

出っ歯の治し方

小児矯正

歯並びには骨格の遺伝が関係します。大人の身長を伸ばせないのと同じく、骨格が完成した後に顎のバランスを変えることは非常に困難です。

そのため、家系的に出っ歯の傾向がある場合は、小児矯正で顎の成長を誘導するのが理想的です。

舌癖や指しゃぶりの改善や歯列の成長を正しく誘導することで、顎が正常なバランスで発育するように促し、出っ歯の予防と鼻呼吸の確立をサポートします。

ワイヤー矯正で出っ歯を治す

歯にブラケットやワイヤーを着けて出っ歯を改善します。
矯正の中では最もメジャーで治療実績が多い方法です。症例の適応範囲が広く、さまざまな出っ歯に対応できます。

著しい出っ歯や顎のずれがあるときは、顎の骨を切る手術を行う場合もあります。

ワイヤー矯正は、装置を一度着けたら外せないことや目立つことが難点ですが、歯に着ける装置を選べば目立ちにくくできます。

透明や白いブラケットとワイヤーを使う方法や歯の裏側に装置を着ける方法なら、審美性に配慮した矯正治療が可能です。

マウスピース矯正で出っ歯を治す

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換して歯並びを整える方法です。

装置が透明で治療中も見た目が気になりにくいこと、歯を動かす量が一定で痛みが比較的少ないことが特徴です。

また、装置は着け外しが自由にできるので、食事や歯磨きがしやすいです。

マウスピースの装着と交換は歯科医師の指示通りに行いますが、自己管理が重要です。

装着時間とスケジュールを守らないと治療が進まないので、矯正の効果は本人の頑張り次第です。

インプラント矯正で出っ歯を治す

歯根付近の顎の骨に”歯科矯正用アンカースクリュー”という、チタン合金の小さなネジを埋め込みます。ワイヤー矯正と併用して進めます。

通常のワイヤー矯正は、力の支点を歯に置きます。インプラント矯正を併用すると顎の骨にも支点を作れるので、短期間で効果的に出っ歯を治せます。

手術が必要ですが、1本あたり5〜10分ほどで完了します。術後の痛みも出にくいです。インプラントを抜く際は痛みが無いので、ほとんどの場合麻酔は不要です。

ただし手術費用がかかるので、治療費が他の方法よりも高額になる可能性があります。

セラミックを被せて出っ歯を治す

出っ歯が気になる部分の歯を削って、セラミックの被せ物をする方法です。
対応できる出っ歯は軽度なものに限られます。

歯を動かすのではなく「出っ歯が治ったように見せる」方法ですが、治療期間が圧倒的に短く済みます。

ただし、健康な歯を大きく削る方法のため歯の寿命が縮む可能性が高いです。

また、セラミックはあくまで被せ物なので、加齢による歯肉退縮で歯の根元と歯肉のラインが合わなくなったり、破損や変色したりする場合があります。

自力で出っ歯を治す

成長期の子どもであれば、口周りの筋肉や舌を正しく使えるようトレーニングしたり、生活習慣を改善することによって、出っ歯を予防できる可能性があります。

割り箸を使ったり、手で押したりして出っ歯を治そうとする方がいらっしゃいますが、間違った方法でトレーニングを行うとかえって歯並びが悪化してしまう恐れがあります。

また、出っ歯の原因や状況はさまざまですので、自己判断で行わず歯科医院で相談をすることをおすすめします。

出っ歯を治すのにかかる期間

小児矯正

平均1〜3年ほどです。

乳歯列のときに行うので、生える前の永久歯はコントロールできません。そのため、永久歯が生え揃ってから最終的な歯並びを整えます。

ワイヤー矯正の場合

全体矯正で平均2〜3年ほどです。

マウスピース矯正の場合

全体矯正で1〜3年ほどです。マウスピース矯正のメーカーによって、適応症例と期間にばらつきがあります。

インプラント矯正の場合

症例によりますが、1〜2年ほどで改善できる場合があります。

セラミックを被せて治す場合

約1〜3ヵ月です。

歯を削って被せる方法なので症例は限られますが、矯正で歯を動かすよりも短期間で出っ歯が改善できます。

出っ歯を治すのにかかる費用


矯正や審美目的のセラミック治療は自費診療のため、出っ歯の状態や歯科医院によって費用にばらつきがあります。

小児矯正の場合

15〜40万円ほどです。

永久歯が生え揃ってから2回目の矯正が必要になりますが、トータル費用が成人の全体矯正と同等になるよう設定している歯科医院もあります。

ワイヤー矯正の場合

全体矯正で60〜80万円ほどです。

マウスピース矯正の場合

全体矯正で80〜100万円ほどです。

インプラント矯正の場合

100万円ほどです。
ワイヤー矯正の費用に手術代が上乗せされます。

セラミックを被せて治す場合

1本につき10万円以上です。
セラミックの素材によって費用が変わります。

出っ歯を放置することによる影響

虫歯・歯周病リスクが上がる

出っ歯のところは歯並びが凸凹しているので、汚れが溜まりやすく、歯が磨きにくいです。

歯が磨けないままだと、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

噛み合わせが上手くいかない

重篤な出っ歯は、上下の歯が上手く噛み合わない原因になります。

噛み合わせが悪いと、食事や発音がしにくかったり、顎関節症を引き起こしたりします。

全身的な健康にも影響が出る

通常、人間は鼻呼吸をしています。
しかし、顎の発育が不十分だと口呼吸が中心になっている場合があります。

口呼吸は鼻呼吸に比べて酸素の吸収率が低く、脳や全身の働きに影響している可能性があります。

まとめ


出っ歯になる原因は、顎と歯のサイズがアンバランスさによるもの、舌癖などによるものなどさまざまです。

治療方法には、ワイヤー矯正、マウスピース矯正などがあり、それぞれ費用や治療期間が異なります。

詳しい費用や期間を知りたい方は、歯科医院で相談してみることをおすすめします。

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