歯列矯正とホワイトニングどっちが先?同時にできる矯正法や市販品を紹介

歯列矯正をしている人は、歯の白さにも気を配っていることが多いでしょう。
歯列矯正中は装置の影響で歯に汚れや食べ物の色素が停滞しやすいので、歯の黄ばみが気になってくることがあります。今回は、歯列矯正中に歯の色が気になってきた人のホワイトニングについて詳しく解説します。

この記事の結論

・矯正中でもタイミング次第でホワイトニングは可能
・基本的には「マウスピース矯正」「裏側矯正」はホワイトニングができる
・ホワイトニングにベストなタイミングは「歯列矯正前」と「歯列矯正の治療期間が終わったあと」である

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矯正中でもホワイトニングはOK


歯列矯正と同時にホワイトニングを検討される方のために、矯正装置を着けていてもホワイトニングは行えるのか詳しく解説します。

タイミング次第で矯正中のホワイトニングは可能

矯正方法や年齢・基礎疾患の有無にもよりますが、基本的には矯正中でもホワイトニングを行っても良いです。また矯正装置を外してしまえば、基本的にどの矯正装置をつけていたとしても、ホワイトニングを行っても問題はありません。
要はタイミング次第でホワイトニングできるということです。
具体的に「矯正治療をされている方がホワイトニングを受ける際の最適なタイミング」とは、月に1度程度、矯正器具を調整する日をもうけている歯科医院が多いので、その数日前にホワイトニングを行うのが望ましいとされています。
なぜならば、矯正装置をつけた直後や調整直後は強い痛みを伴い、歯がしみやすく敏感になっているからです。

矯正後の保定装置でホワイトニングができることもある

矯正後は「保定装置」といった後戻り防止装置を就寝時に装着します。保定装置がマウスピース型の場合は、その装置を使ってホワイトニングできることがあります。ホワイトニング薬剤のみ購入すればホームホワイトニングを行えるため、コストも抑えられます。

保定装置はマウスピースタイプだけでなく「ベッグタイプリテーナー」という、歯列をワイヤーで囲む装置も広く使用されているため、矯正後にホワイトニングを検討している方はマウスピースタイプでも対応できるか歯科医院に尋ねてみましょう。

矯正中でも同時にホワイトニングがOKな装置


歯科医院で行うホワイトニングは、「オフィスホワイトニング」という特殊な光をホワイトニング剤に照射することで歯を白くする方法と、「ホームホワイトニング」というマウスピース型の装置にホワイトニング剤を注入したものをはめて、ホワイトニング剤を歯に染みこませる方法の二種類があります。

どちらのパターンのホワイトニング法でもOKな場合もありますし、片方のみ行えるケース、またはそもそもホワイトニング自体を行えない矯正装置があるため、歯科医師に確認が必要です。

マウスピース矯正・裏側矯正はホワイトニングOK

基本的に矯正中でも対応している矯正法は、以下のふたつが挙げられます。

  • マウスピース矯正
  • 裏側矯正

マウスピース矯正は取り外しが可能なので、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング両方のパターンに対応できることがあります。

裏側矯正は歯の内側に大きなワイヤー装置が入っていますが、歯も表側には何も着いていないので、オフィスホワイトニングであればホワイトニングが行えます。

表側矯正中(ワイヤー矯正中)のホワイトニングはできるだけ避けたほうが良い

代表的な矯正法であるワイヤーを歯の表側に着ける「表側矯正」は、場合によってはホワイトニングが可能ですが、基本的には矯正前や矯正装置を取り外したあとに行う方が良いです。

ブラケットやアタッチメントといった歯面に固定された矯正装置が着いていることで、十分なホワイトニング効果が得られないからです。

また、矯正中は歯列に大きな圧力を加え続けているため知覚過敏症状が起こりやすく、そのうえにホワイトニングを行うことでさらにしみるリスクが高まります。

しかし歯科医院によっては、オフィスホワイトニングのみ対応しているところもあります。ホームホワイトニングはワイヤーが邪魔でホワイトニング用のマウスピースが使えないためNGです。

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歯列矯正とホワイトニングどっちが先?|ホワイトニンングのベストタイミング

ホワイトニングを行うのにふさわしいタイミングについて解説します。

ベストタイミングは「歯列矯正前」と「歯列矯正の治療期間が終わったあと」

ホワイトニングを行うチャンスは「歯列矯正前」と「歯列矯正の治療期間が終わったあと」の2回です。歯列矯正中であっても場合によってはホワイトニングに対応できるケースがあることは上記でお伝えしましたが、基本的にはこの「2回のチャンス期」にホワイトニングを行うのが望ましいでしょう。

■歯列矯正前にホワイトニングを行うメリット

多くの歯列矯正の治療期間は約2年間という長丁場ですが、この間は基本的にホワイトニングが行えず、プラーク・着色がたまりやすく、矯正器具がついていることで歯の色が暗く見えがちです。

矯正器具を装着する前にあらかじめ歯の色を明るくしておくことで、矯正中に歯が黄ばんでも気になりにくくなります。

■矯正治療後にホワイトニングを行うメリット

歯並びが整っている状態でホワイトニングするので、薬剤が均一に浸透して色むらがでにくいです。

また、矯正中に「ブラッシングしにくい」「すぐに着色がついてしまう」など、さまざまな理由で暗くなりがちだった歯を、短期間で明るくできるのもメリットです。

■結婚式など、特別なケースではいったん装置を外す場合もある

一部の歯科医院では成人式や結婚式など特別なイベントが控えている場合は、ワイヤー矯正を一度撤去してホワイトニングを行っている歯科医院があります。

自身の通っている歯科医院がどのような対応をしているのか、矯正治療をスタートする前に説明をよく聞いておきましょう。

矯正中にホワイトニングを行う場合に注意しておきたい点

歯列矯正中にホワイトニングを行う場合には、いくつか許容しなければいけない点や注意した方がよいケースがあります。

18歳未満の未成年

多くの歯科医院では、18歳以上のホワイトニングを推奨しており、18歳未満の未成年はホワイトニングを断られるケースがあります。歯科医院で使用するホワイトニング剤は刺激が強く、歯や歯の根っこなどが成長段階の未成年層においては成長を阻害する可能性があるためです。

しかし一部の歯科医院では、成人に使用するホワイトニング剤とは別に、未成年層にも使用できる穏やかなホワイトニング剤を取り入れているところもあります。

凹凸した歯並びが強い方

歯が捻れているなど、歯の凹凸が強い方が矯正中にホワイトニングを行った場合、薬液が細部まで届かず色むらが出てしまう場合も考えられます。また、ワイヤー矯正や一部のマウスピース矯正であっても「ブラケット」や「アタッチメント」と呼ばれる固定式の突起物がついている場合もあります。
ホワイトニング剤はこのような装置が着いていても、装置の周りから薬剤が染みこんでいくため、矯正装置を外したあともある程度は歯が白くなっていきます。

しかし、装置がついていた箇所とついていなかった箇所で歯の色味が違ってくることもあるので、注意が必要です。

歯の厚みが薄い方

裏側矯正をやっている方は、歯の内側に装着されている金属製のブラケットが透けて、歯の厚みが薄いゆえに歯の色が暗く見えてしまうケースもあります。

矯正中に自分でできるホワイトニングケア


矯正中でもご自身でできる、着色汚れの対処方法をご紹介します。

  • ホワイトニング歯磨き粉を使用する
  • カレー、ワイン、コーヒーなど色の濃い飲食物を避ける
  • アイスコーヒーなど色の濃い飲み物はなるべくストローで飲む
  • マウスピース矯正の場合は、必ず外してから飲食する
  • 食後すぐに歯磨きやうがいをする
  • 歯科医院で定期的にクリーニングをしてもらう

ホワイトニング歯磨き粉を使用する

ホワイトニング歯磨き粉には歯の着色汚れを浮かび上がらせる成分や、研磨剤などが含まれているため、歯磨きの際に使うとステインを除去しやすくなります。
ただしプラスチック素材の矯正器具を使用している場合は、研磨剤が多く含まれた歯磨き粉で磨くと削れてしまい、歯が上手く動かなくなることがあるため注意が必要です。
インビザラインで矯正中の場合は、研磨剤が多く含まれた歯磨き粉でアタッチメント周囲を磨かないようにしましょう。
表側矯正中の場合は、セラミックや金属のブラケットを使用している場合は問題ないですが、プラスチックのブラケットを使用している場合は研磨剤が多く含まれた歯磨き粉を使用しない方が良いです。

カレー、ワイン、コーヒーなど色の濃い飲食物を避ける

カレー、赤ワイン、コーヒーやお茶、タバコなどは着色の原因となります。これらのものを避けたり、口にする回数を減らしたりすると着色汚れを防ぐことができます。

アイスコーヒーなど色の濃い飲み物はなるべくストローで飲む

色の濃い飲み物を飲みたい場合、歯に直接飲み物が触れないようにストローで喉に送り込むことにより着色を防げます。ただ、熱い飲み物をストローで飲むと火傷することがありますので注意しましょう。また飲み物は口の中で広がるため、完全に着色を防げるわけではありません。

マウスピース矯正は必ず外してから飲食する

マウスピース矯正の場合は、必ずマウスピースを外してから飲食します。

食後すぐに歯磨きやうがいをする

飲食後は汚れが沈着する前に、なるべく早めに歯を磨きましょう。歯を磨くのが難しい場合は、うがいをしたり水を飲んだりして汚れを洗い流すと良いです。

歯科医院で定期的にクリーニングをしてもらう

歯科医院でクリーニングをしてもらうと、本来の白い歯に近づきます。さらに着色汚れも着きにくくなります。

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まとめ

歯列矯正とホワイトニングをしたい場合「歯列矯正を始める前」と「歯列矯正の治療期間が終わったあと」がホワイトニングをするベストタイミングです。

基本的にマウスピース矯正や裏側矯正であれば矯正期間中でもホワイトニングできますが、歯が凸凹している状態でホワイトニングをすると色ムラが出ることがあります。

また矯正中のホワイトニングケアとして、市販のホワイトニング歯磨き粉を使用したり、歯科医院でクリーニングを受けたりする方法があります。

ホワイトニングがしたい!おすすめのケアグッズ

ホワイトニング効果を持続させるには、普段の歯磨き粉をホワイトニング効果のあるものに変えてみましょう。ホワイトニング歯磨き粉に含まれている成分には、着色汚れを除去したり、着きにくくしたりする効果があります。
ここではスマイルティース編集部おすすめのホワイトニンググッズを紹介します。


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フッ素は配合されていないので、ホワイトニング前後に使用してもOKです。

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