【2024年最新】市販のホワイトニング製品は効果がある？効果があるホワイトニング製品の選び方を解説

監修者：
やまもと歯科院長デンタルネットワーク株式会社　代表取締役歯科医師　山本　伸彦

ドラッグストアなどでは多くのホワイトニング製品が販売されています。歯科医院でのホワイトニングのように歯を漂白する効果はありませんが、着色を除去する効果は期待できます。この記事では、ホワイトニング製品の効果や選ぶポイントなどについて解説します。

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この記事の結論

・市販のホワイトニング製品には着色除去効果が期待できる

・目的に合わせてホワイトニング製品を選ぼう

・歯を内側から白くしたいなら歯科医院で施術を受ける必要がある

市販のホワイトニング製品は効果がある？
効果がある市販のホワイトニング製品の種類
効果のある市販のホワイトニング製品の選び方
市販のホワイトニング製品で効果がないと感じたら歯科医院での施術が必要
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市販のホワイトニング製品は効果がある？

市販のホワイトニング製品は、着色の除去やホワイトニング効果の維持が期待できます。ただし、歯科医院で行うホワイトニングのように、歯そのものの色まで白くはなりません。

理由は、歯科医院で行うホワイトニングと市販のホワイトニング製品では、使用できる薬剤の種類が異なるからです。

歯科医院で取り扱われているホワイトニング剤の主成分は主に過酸化水素や過酸化尿素で、医薬品に分類されています。これらの成分を市販のホワイトニング製品に使用することは、日本では禁じられています。

そのため、歯科医院で取り扱われているものと市販品とではホワイトニング効果に違いが出るのです。

海外の製品であれば歯科医院のホワイトニング剤と同様の成分が使われているものもありますが、日本では販売も禁止されています。

個人的に輸入すれば使用できますが、すべて自己責任となりますので、使用する際には必ず使用方法を守って慎重に取り扱ってください。

効果がある市販のホワイトニング製品の種類

市販のホワイトニング製品には多くの種類があるので、使用感など自分の好みのものを選ぶのがポイントになります。

歯磨き粉タイプ

ペーストに含まれる成分が歯の表面を研磨し、歯を綺麗に見せる効果があります。ペースト状なので普段の歯磨きで使用できる手軽さが人気です。

【関連記事】
・ホワイトニング歯磨き粉はこうやって選ぶ！おすすめ歯磨き粉10選

ジェルタイプ

歯磨き粉タイプと比べ研磨剤がほとんど含まれていないため、歯の表面を傷つけにくいのが特徴です。普段の歯磨きの際に使用できるタイプのものと、歯磨きのあとに使用するタイプのものがあります。

液体タイプ

ホワイトニング効果に加えて、口臭ケアができる商品もあります。

口をゆすぐことでホワイトニング成分が歯の汚れに反応して汚れを落とすタイプのものや、歯ブラシにつけて使用する美容液のようなタイプのものがあります。

ペンタイプ

ホワイトニング効果のある成分が含まれた液体を、マニキュアのように歯に塗って使用します。塗布したあと、放置時間が必要なものと必要でないものがあります。

シールタイプ

薄いフィルム状の素材でできており、歯を包み込んでパックするように使用します。効果が分かりやすいと人気がありますが、価格は比較的高額です。

歯並びが整っていない場合は、成分が均一に行き届かないため、まんべんなくケアすることが困難です。

消しゴムタイプ

消しゴムのように歯の表面を擦り、汚れを落とします。ステインをピンポイントで除去することには向いていますが、硬めの研磨剤が多く含まれているため使い過ぎには注意が必要です。

キッチン用のメラミンスポンジで着色汚れを落とす方もいますが、歯の表面に大きなダメージを与えてしまうので避けましょう。

効果のある市販のホワイトニング製品の選び方

市販のホワイトニング製品にはさまざまな種類があるため、目的に合わせて成分や使用感などで選ぶのがポイントです。

目的に合わせた成分のものを選ぶ

歯に付着した汚れの種類に合わせた成分のものを選ぶようにしましょう。

ステインが気になる方にはポリリン酸ナトリウムが有効です。ポリリン酸ナトリウムには、ステインを落とす効果とともに歯をコーティングして汚れやステインの付着を予防する効果もあります。

プラークやステインが付きにくい歯にしたい方にはハイドロキシアパタイトがおすすめです。プラークを取り除きやすくします。また、歯の表面にできた目に見えない細かな傷を埋めることで、凸凹が無くなりプラークやステインを付きにくくします。

タバコのヤニ取りには、研磨剤配合のものが適しています。しかし、頻繁に使用すると歯の表面が削れ、傷ができてしまいます。プラークやステインなどがさらに付きやすくなることもあるため注意が必要です。

発泡剤・研磨剤ができるだけ少ないものを選ぶ

発泡剤や研磨剤が配合されていると、泡立ちによって磨けているように感じやすくなります。研磨剤によって歯の表面が傷つきやすくなるため、できるだけ少ない製品を選ぶようにしましょう。

発泡剤が多く含まれていると、泡立ちからすぐにゆすぎたくなるなど時間をかけた丁寧なケアが難しくなります。また、研磨剤が多く含まれていると、歯肉にダメージを与えることもあります。

市販のものには研磨剤ではなく「清掃剤」などと記載されていることもあるので、成分をチェックするときには気をつけましょう。発泡剤・研磨剤(清掃剤)として配合されているものには、下記のような成分があります。製品を選ぶ際の参考にしてください。

発泡剤	研磨剤(清掃剤)
ラウリルサン硫酸ナトリウムラウロイルサルコシンソーダショ糖脂肪酸エステル石ケン素地アルキルグリコシド　など	炭酸カルシウム水酸アパタイト水酸化アルミニウム(アルミナ) 二酸化ケイ素(シリカ) 酸化チタン　など

続けやすい価格のものを選ぶ

ご自身の予算に合わせて、継続的にケアできる価格帯の製品を選びましょう。

高額な製品で良い効果が期待できても、一時的なケアではほとんど意味がありません。着色の除去・予防は継続的なケアが大切です。

市販のホワイトニング製品で効果がないと感じたら歯科医院での施術が必要

市販のホワイトニング製品は、歯の表面に付着した着色の除去はできますが、歯そのものの色を白くするホワイトニングはできません。そのため、市販のホワイトニング製品で満足のいく効果が得られない場合は、歯科医院で行うホワイトニングの施術が必要になります。

歯科医院で行う施術は以下のものが挙げられます。

オフィスホワイトニング
ホームホワイトニング
クリーニング

歯科医院で行うホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングか自宅で行うホームホワイトニングの2種類が一般的です。またクリーニングでは歯全体の着色を除去することもできます。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは高濃度の薬剤を歯の表面に塗布して、歯に光を当てて漂白します。

オフィスホワイトニングは、1～2回の施術で2～3段階歯を明るくできます。色戻りしやすいデメリットはありますが、短期間で効果を得たい方にはおすすめの施術方法です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは歯科医院で歯型を取り、専用のマウスピースを作製してご自身で薬剤を入れてマウスピースを装着する方法です。

自宅で気軽にホワイトニングでき、徐々に歯が白くなるため後戻りしにくい特徴があります。しかし、2週間毎日行わなければならないため、時間がない方には不向きとなります。

クリーニング

市販のホワイトニング製品を使用しても落としきれない頑固な着色は、クリーニングすることで除去できることがあります。

丁寧にセルフケアしても、歯と歯の間や歯と歯肉の間の汚れは、ご自身では落としきれずに蓄積されてしまいます。セルフケアと併せて年に3回の定期検診に行くようにしましょう。

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監修者

やまもと歯科院長デンタルネットワーク株式会社　代表取締役歯科医師　山本　伸彦

東京世田谷に生まれ育ち、諸事情により高校卒業後に長野県大町市青木湖畔湖の見えるレストランシェラ・インに勤務。

オーナーの下川氏に師事・接客や調理、人間関係等多くを学び、それらの経験を経て平成元年あらゆる面で多くの人の力になりたいとの強い思いで歯科医師になる事を決断。

同年4月明海大学歯学部へ入学を果たし、平成7年に卒業・歯科医師免許取得、医療法人社団友歯会新青山ビルユー歯科勤務。

歯科医師としての基盤をつくり、平成11年世田谷弦巻にてやまもと歯科開設。

以後20年以上にわたりGPのスペシャリストとして地域医療に貢献している。

また、平成30年より多くの人に歯科医療の素晴しさを伝えるべくデンタルネットワーク株式会社を設立歯科への意識と知識を深めより多くの人の笑顔をサポートしていく。