前歯が開いて噛み合わない!開咬(オープンバイト)の原因と矯正方法

開咬(オープンバイト)は、前歯が噛み合っていない状態の噛み合わせです。

前歯で麺を噛みきれないなど、食事の際に不便を感じることもありますが、基本的には前歯を使わずに食べる方法を習得しており、不便を感じていないことが多いです。

そのため、本人は開咬に問題があると気づいていない、もしくは開咬であることに気づいていない場合もあります。

今回は、開咬になる原因・放置することによる影響・治療方法・費用・治療期間について解説します。

この記事の結論

・開咬は、上下の歯が噛み合わず空間ができている状態のこと

・開咬を放置すると、虫歯・歯周病・顎変形症のリスクが高くなる

・ワイヤー矯正・マウスピース矯正・外科手術などの治療方法がある

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開咬(かいこう)とは


開咬(かいこう)は”オープンバイト”とも呼ばれており、噛み込んでも上下顎の前歯を中心に歯が噛み合わず空間ができている状態を指します。

垂直か前後に噛み合わず出っ歯を伴うタイプと両方を合わせたタイプがあります。

ラーメンやうどんを食べるときに前歯が噛み合わなくて麺を噛み切れない場合は、開咬の可能性があります。
成長の過程で少しずつ開咬になるので、前歯で食べ物を噛み切れないことを人に指摘されて気づく場合もあります。

食事をするときは前歯で物を小さく噛み切り、奥歯で擦り潰してから飲み込みます。

この一連の作業は乳幼児のころから段階を踏んで少しずつ獲得する機能なので、小さなころから開咬の傾向があると口の中で食べ物を細かくできず、丸飲みする癖が付いてしまうこともあります。

開咬が著しい場合は口呼吸をしている可能性が高く、常に口が開いておりポカンとしている印象を与えることがあります。

開咬になる原因

指しゃぶりや、舌を前に押し出す癖などによって開咬になる

4歳を過ぎてからの指しゃぶりや、上下の歯の間に舌を押し出す癖などによって、開咬になることがあります。

遺伝によって開咬になる

遺伝も要因のひとつですが開咬そのものが遺伝するのではなく、顎の大きさや形のアンバランスさが遺伝した結果、開咬になると考えられます。

遺伝的に骨格の問題がある場合は、指しゃぶりの晩期残存や舌癖などが無くても、成長とともに少しずつ開咬になることがあります。

口呼吸によって開咬になる

顎の発育が不十分だと、気道が狭くなり口呼吸になります。

習慣化すると常に口を開けているので、唇を閉じる力が弱くなり筋肉のバランスが崩れて開咬になる原因となります。

開咬を放置することによる影響

虫歯・歯周病リスクが上がる

口が閉じにくいことで習慣的に口呼吸を行なっていると、常に口腔内が乾燥した状態(ドライマウス)になります。

口の中は唾液の自浄作用によって細菌や汚れを洗い流して、さまざまな病気から守る働きがあります。

ドライマウスになると自浄作用が衰えて細菌が繁殖しやすくなるので、口臭の発生や虫歯や歯周病などのリスクが上がります。

噛み合わせが上手くいかない

前歯を中心に上下の歯が噛み合わないので、話すときに空気が漏れて喋りづらさを感じたり、麺類や大きな食べ物を前歯で噛み切れなかったりする場合があります。

また、口の周りの筋肉や顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。

物を噛んだときの力が分散されずに奥歯にだけ加わる状態が長期的に続くと、削れたり割れたりして奥歯の寿命が短くなることがあります。

開咬の治し方

ワイヤー矯正

歯にブラケットやワイヤーを着けて開咬を改善する、最もメジャーで治療実績も多い方法です。

歯の傾きを治す程度ならワイヤー矯正だけで治せますが、顎の位置や大きさなどを整える必要がある場合は、顎の骨を切る手術を併用することがあります。

装置を一度着けたら外せないことや目立つこと、慣れるまでは食事や歯磨きがしにくいデメリットがあります。

見た目が気になる方は透明や白い色のブラケットやワイヤーを使うか歯の裏側に装置を着ける方法もあります。

■治療期間

全体矯正は平均2〜3年ほどです。

■費用

全体矯正で60〜100万円ほどです。

金属製の装置を歯の表側に着ける方法が一番リーズナブルですが、透明や白いブラケットとワイヤーを使う方法や歯の裏側に装置を着ける方法など、審美性に配慮した装置を使うと費用が1.5倍以上高くなる傾向があります。

審美目的の矯正治療は自費診療のため、歯科医院によって費用は変わります。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換して歯を動かす矯正方法で、痛みが少なくワイヤー矯正と比べて断然見た目が気になりにくいです。

食事や歯磨きをするときは着け外しができるため違和感が少なく便利ですが、マウスピース交換のスケジュールや装着時間の順守など自己管理ができないと治療が進みません。矯正が成功するかは本人の頑張り次第となります。

ワイヤー矯正は金属が含まれたブラケットやワイヤーを装着するので金属アレルギーの方は避けるのが望ましいですが、マウスピースには金属が含まれないので安心して治療を受けられます。

■治療期間

全体矯正で1〜3年ほどです。
マウスピースのメーカーによって、軽度な症例なら1年以内に改善できることがあります。

■費用

全体矯正で80〜100万円ほどです。

軽度な症例を対象にしたプランなら30万円ほどで改善できることもあります。マウスピースのメーカーにより適応症例や費用が変わります。

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キレイライン矯正は八重歯や出っ歯などさまざまな症例に対応しています

インプラント矯正

歯の根元付近の骨にチタン合金の小さなネジを埋め込み、ワイヤー矯正と併用して開咬を治す方法です。

歯を動かす力の支点を歯と顎に作れるので、ワイヤー矯正だけの方法よりも短期間で効果的に開咬を改善できます。

インプラントを埋め込むには手術が必要ですが1本5〜10分ほどで完了し、術後やインプラントを摘出する際の痛みもほとんどありません。

手術費用が上乗せになるので、治療費が他の方法よりも高額になることがあります。

■治療期間

全体矯正で1〜2年ほどです。

矯正用インプラントの併用により効率的に歯を動かせるので、ワイヤー矯正の半分くらいの期間で改善できる症例もあります。

■費用

ワイヤー矯正と矯正用インプラントを埋入する手術費用を合わせて、100万円ほどかかります。

外科手術

顎の位置や大きさを整える必要がある重度の開咬の場合は、顎の骨を切る手術とワイヤー矯正を併用することがあります。

■治療期間

術前ワイヤー矯正(約1~2年)→外科手術及び入院(約5~14日)→術後ワイヤー矯正(約1年)

■費用

重度の開咬で上下の顎の大きさや位置などに異常があり、顎の外科手術が必要な「顎変形症」と診断された場合、手術と手術前後の矯正歯科治療が健康保険及び高額療養費制度の対象となることがあります。

すべての歯科医院で対象になるわけではなく、指定の機関でのみ保険適用となります。

開咬を自分で治す方法

子どもの頃からの舌の悪い癖や習慣が原因の場合は、舌や唇などのトレーニングにより悪化を防ぐことができる可能性があります。

しかし、開咬の原因はさまざまです。早めに矯正歯科医に相談することをおすすめします。

まとめ


開咬とは、上下の歯が噛み合わず空間ができている状態のことで、放置していると顎変形症を引き起こしたり、歯の寿命が短くなったりすることがあります。

治療方法にはワイヤー矯正、マウスピース矯正、インプラント矯正、外科手術などがあります。

治療方法、費用、治療期間は歯並びの状況によって異なりますので、治療を検討している人は早めに矯正歯科医院へ相談しましょう。

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