⻭科医療関係者の新型コロナウイルスの感染率は高いのか?ー株式会社ファンクション・ティ代表取締役・歯科医師 田尾耕太郎氏レポートー

2020年4月17日に株式会社ファンクション・ティ代表取締役で歯科医師の田尾耕太郎氏によって、歯科医療関係者の新型コロナウィルス感染状況に関するレポートが発表されました。レポート内容は以下になります。
新型コロナウイルスによって世界中の人が⼤きな不安を抱えての⽣活を余儀なくされていますが、その中でも⻭科は特に感染リスクが高い場と考えられています。
それでも診療をやめるわけにはいかず、⼤きな不安を抱えながら勤務をされている人多いのではないかと思います。
不案の⼤きな原因の⼀つは、「わからないこと」です。そこで、今まで⽬に⾒えなかった「数字」を私なりにまとめてみました。
決して正確性の高い数字ではありませんが、 現状を把握する⼀助にはなるのではないかと思いますので、よろしければ参考にされてみてください。
現在までに分かっている歯科関係の新型コロナ感染者
2020/3/31
福井、⻭科助⼿(30代女性)、接待を伴う飲食店に勤務しておりそこからの感染濃厚
2020/4/2
東京、⻭科医師、日本大学歯学部大学院生
千葉、歯科医師(20代女性)、都内勤務
2020/4/3
埼⽟、歯科医師(20代男性)、明海大学歯学部の⼤⽣
埼⽟、歯科医院勤務(40代女性)
2020/4/10
高知、⻭科衛生士(50代女性)
2020/4/14
北海道、歯科医師夫婦、都内勤務、発症後旭川に帰省
三重、⻭科医師(50代女性)発症後も治療を続ける※クラスターの可能性
三重、⻭科医院勤務(上記⻭科医師と同じ職場)※クラスターの可能性
千葉、⻭科衛生士。日本大学松戸歯学部勤務
千葉、⻭科助⼿(50代女性)
歯科関係者の新型コロナ感染者数については、報道発表があったもののみ計算しています。実際には国内の新型コロナ感染者8,582人(2020/4/17時点)の中に歯科関係者が含まれている可性がありますので、上記数字は正確ではない可能性があります。それでも、極端に歯科医療関係者の感染率が高いということはないのではないか?という推測はできるデータではないでしょうか?
もちろんこの果をもって、歯科医院が安全であると言えるわけではありません。今まで通り十分な感染予防に取り組み、自粛できる部分は自粛し、新型コロナが終息するその時までは社会の中での各々の役割を全うして頂ければと思います。