口ゴボを治す方法とは？歯並びの特徴・原因を解説
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口ゴボは、見た目が気になりコンプレックスに感じている方が多い歯並びのひとつです。見た目だけではなく機能面でも支障が出る可能性があるため、矯正治療などで歯並びを改善することが望ましいです。
今回は口ゴボとはどのような状態を指すのか、原因や治療法などを解説します。
この記事の結論
・口ゴボとは上下の唇が前に突出し、口元が盛り上がった状態を指す
・口ゴボは、遺伝などによる先天的要因、またはおしゃぶりや指しゃぶりなどによる後天的要因によりなるもの
・口ゴボを治す主な方法は、ワイヤー矯正・マウスピース矯正・外科的治療・セラミック治療がある
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口ゴボとはどのような状態を指すのか
を指します。上下の唇全体が前に出ているため、になります。
口ゴボという呼び方は、口元が「モコッとした」「ゴボッとした」見た目を指す造語です。歯科では「上下顎前突」「上顎前突」という診断名で、日本人をはじめとしたアジア人に多い歯並びです。
口ゴボであるかは、Eラインを基準に確認することがあります。Eラインとは、鼻先と顎先を結んだ線を指し、矯正治療を行うときに横顔の美しさの基準として用いられます。
Eラインに口先が触れるか内側にあると美しいとされていますが、口ゴボの場合はEラインより外側に口先が出ていることが多いです。
口ゴボになる原因とは
口ゴボになる原因には、先天的なものと後天的なものがあります。
| 先天的な原因 | 後天的な原因 |
|---|---|
| ・遺伝
・骨格のバランス |
・おしゃぶり ・指しゃぶり ・舌癖 ・口呼吸 |
顔立ちや体型と同様に、先天的な特徴が歯並びに影響する場合は多くあります。後天的な原因は、成長の過程で小児矯正を行うことで、ある程度予防できることがあります。
先天的な要因
口ゴボになる先天的な要因は以下の通りです。
遺伝
ことがあります。
上の前歯が大きすぎたり斜め前方に生えていたりするのは、口元が引っ張られて盛り上がり口ゴボになる原因のひとつです。
遺伝による口ゴボでも、矯正治療で改善を目指せます。
骨格のバランス
以下のような特徴があり、上下顎のバランスが悪いと口ゴボの原因になります。
歯並びにさほど問題がない場合でも、こともあります。
後天的な要因
口ゴボになる後天的な要因は以下の通りです。
おしゃぶり・指しゃぶり
ため注意が必要です。
おしゃぶりや指しゃぶりによって、前歯に強い力が掛かり前方に傾きます。
舌癖
になります。
歯を前に押すことで力が掛かり、歯が前方に傾きます。舌癖を改善し、舌を正しい位置に置くことが大切です。
舌の正しい位置とは、上の前歯の裏側にある歯ぐきが膨らんでいる部分に舌先がついている状態です。
口呼吸
ことがあります。
口呼吸は、鼻炎やアデノイドの肥大によって鼻呼吸が難しくなることが続くと、習慣化しやすいです。
日常的に口が開いていると唇や口の周りの筋力が落ち、舌で前歯を前方に押す力が勝ります。結果的に口ゴボを引き起こすことになるため、注意が必要です。
鼻呼吸で口を閉じている方は、唇によって前歯が必要以上に前に出たり傾斜したりしにくいので、呼吸の仕方が原因での口ゴボにはなりにくいと言えます。
口ゴボを治す方法とは
口ゴボを治す方法は、矯正治療や外科的治療など、さまざまな種類があります。口ゴボの主な治療法は以下の通りです。
歯並びや骨格などによって適切な治療法が選択され、2つの治療が併用されることもあります。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、です。装置を付ける位置によって以下の2つの種類があります。
口ゴボの状態によっては抜歯やディスキング（歯の形を整えること）によってスペースを確保したうえで、力を掛けて歯を後ろに下げる処置をします。
表側矯正
表側矯正は、です。
裏側矯正
裏側矯正はです。
歯は矯正装置がついている方に動きやすいという性質があります。そのため裏側矯正は、前方に出た歯を内側に引っ張って動かす口ゴボの治療に適しています。
また、舌を前歯で押す癖があって口ゴボになったのであれば、歯の裏側に装置がついていることで舌癖を改善するのにも効果的です。舌が装置に触れる不快感から、舌で前歯を押し出すのを防止します。
マウスピース矯正
です。透明で目立ちにくいマウスピースを使用するため、装置の見た目が気になる方でも治療がしやすいです。
抜歯が必要など重度の口ゴボの場合、使用するマウスピース矯正ブランドや扱う歯科医師の治療方針よっては、不適合になるかワイヤー矯正を併用して治療することがあります。
外科的治療
です。上下顎の大きさのバランスや骨格に問題がある場合に適応されることが多いです。
顎骨の一部を切除し、切除した分だけ骨ごと前歯を後退させる手術を行います。口ゴボではセットバック術が適応されることが多いです。
基本的に歯科矯正と組み合わせて行われます。ほかの方法よりも大きく口元を引っ込めることができるため、重度症例に適しています。
セラミック治療
歯の傾きだけに問題がある軽度の口ゴボであれば、セラミックで歯の傾きを変えて引っ込めることで、口ゴボを改善できる可能性があります。
健康な歯を削らなくてはならない一方で、短期間で治療を終了し費用も安く済むのは大きなメリットです。ただし場合によっては歯の神経を抜くため、歯の寿命が短くなるリスクも考慮しましょう。
また、前に斜めに突き出た歯の向きをある程度変えることはできますが、顎の形や噛み合わせの位置は変えられません。
口ゴボの治療に興味がある方は歯科医院で相談してみましょう
口ゴボには、遺伝や骨格のバランス、舌癖などさまざまな原因があります。口ゴボの症状やなりたい口元の印象に合わせて、適切な治療法を選択することが大切です。
口ゴボの治療に興味がある方は、まずは歯科医院に相談してみましょう。
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